無添加洗濯石けんの洗濯用メリット・デメリット&水回り活用術
「無添加洗濯粉石けん」を皆さんはご存じですか。筆者は今冬から無添加洗濯粉石けん(以下、粉石けん)を使い始めました。
ここでは粉石けんビギナーの筆者が、4か月使ってみて分かったメリットとデメリットをご紹介します。
愛好者中には、家のほとんどの洗剤を粉石けん1つで済ませているという強者もいます!
使い始めて4か月近く経ちますが、確かに洗濯以外の水回りにも使えてとても便利なんですよ。
価格は1kgで500円程度。ネットや自然食品店などで購入できる!
筆者は生協組合員なので、今は生協オリジナルの粉石けんを使っています。
他のメーカーからも販売されており、ネットショッピングや自然食品店などで購入できます。
価格は1kgで500円程度のものが主流です。
一人暮らしの筆者は、2か月半くらいで1㎏約500円の粉石けんを使い切りました(洗濯、水回り全般に使用)。
1日あたり1人6.6円程度。
大手メーカーの調査によると、一人暮らしの一日の洗剤使用平均コスト(洗濯、柔軟剤、食器洗い)は20円以上なので、粉石けんを使いこなすとハイコスパです!
「無添加洗濯粉石けん」と呼ばれるものは、植物油でできた自然由来の石けんです。
原料や成分配合は各社で異なりますが、合成界面活性剤、蛍光増白剤や酵素、酸化防止剤などが使われていない洗剤を指します。
自然由来の洗剤は環境への負荷が少ないため、エコ洗剤とも呼ばれています。

100均のフタが立つ容器が洗剤1kgにジャストフィット
現在、全自動洗濯機で問題なく使えますが、近年主流のドラム式洗濯機ではメーカーによって粉石けんが適さない機種があるので、ご自宅の洗濯機が使えるか取説で確認してくださいね。
粉石けんは魅力的?
メーカーの製品アピールや愛好者の感想を見ると以下の3つの効果が書かれていました。

kimagurediver / PIXTA(ピクスタ)
- 柔軟剤要らずでもふんわり
- 白いものが白くなる(高い洗浄力)
- 洗濯以外にも使える
そこに惹かれて、筆者は粉石けんに切り替えました。
では次に、使ってわかった3つの効果と粉石けんを使いこなすポイントをお伝えします。
「クエン酸」を粉石けんにプラスすれば、部屋干しでもふわふわ!
春は花粉症の季節、筆者は軽度の花粉症です。
症状が出始めた頃から、洗濯物は部屋干しですが、その時エアコンとサーキュレーターを併用しています(不在時はエアコンOFF、乾燥機不使用)。
部屋干しで乾燥させたタオルなどの画像をご覧ください。
1枚目の画像は粉石けんのみの部屋干しで乾燥させたタオルです。
繊維は全部立っていませんが、粉石けんを使う前は柔軟剤の香料が苦手なため、濃縮液体洗剤(合成洗剤)のみで洗っていた頃と比べると、部屋干しでもふんわり感があります。
適度に風が吹く外干しの時は、洗濯物がもっとフワッとします。
2枚目の画像は、洗濯のすすぎの時にクエン酸を加えて部屋干ししたウールのインナー、カシミヤストールと綿タオル。
どれも風に吹かれた外干しや乾燥機にかけた洗濯物のような柔らかな仕上がりでした。
仕上がりは綿、ウールなど自然素材が特に柔らかさを実感できます。

クエン酸を使うと、部屋干しでも繊維がふっくら
洗濯水量30Lの場合、すすぎ1回目の時、小さじ1杯強くらいのクエン酸を洗濯機へ入れます。
冬など水が冷たく洗剤が溶けにくい場合は、プラスチックのボトルに洗剤と水を入れてシェイクすると効果的です。
汗や皮脂汚れは下洗いなしでもキレイに!でも泥汚れは下洗いが大事
2つ目の白さについて。
白い服の襟汚れは、下洗いなしで汚れが落ちるようになりました。
問題は泥汚れ。弓道の稽古で毎回汚れる足袋の裏、試しに下洗いなしで洗濯してみました。
画像は洗濯前と洗濯後。

洗濯前

それなりに落ちましたがスッキリしません……
部分的に汚れは落ちていますが、足袋は生地が厚いため満足度の低い仕上がりです。
泥汚れの下洗いはマストです。
キッチン、お風呂、洗面ボウルにトイレまで!粉石けんは水回りに使える!
洗濯以外にも使える洗剤って使い勝手が良いですね。
今まで使っていた食器用、トイレ用、風呂用洗剤が終わり次第、粉石けんを使い始めました。
現在はキッチンとトイレの2か所に粉石けんを入れたスパイスケースを置いています。

このような小さなケースに入れると、洗濯の時には下洗いするものに少量振りかけることができて便利です
風呂場は湿気があるので、常設はオススメしません。
少量で泡立ちが良く、泡切れも良いので水回り全般に重宝しています。
洗剤の数が減ると、在庫管理も楽で収納スペースUP、コスパも良いのでオススメです。
ただし、メーカーが推奨している使い方ではないため、個人の判断で取り入れてくださいね。
粉石けんのメリット&デメリット、デメリットの対策は?
最後に筆者が特に感じたメリットとデメリットをご紹介します。
メリット

ナオ / PIXTA(ピクスタ)
- 柔軟剤がいらない
- 無添加なので穏やかな香りで人や環境に優しい
- 汚れが良く落ちる
- 洗濯以外にも使える
- 省スペース
デメリット(と対策)

shimakou / PIXTA(ピクスタ)
- 洗濯時間が長い(大概の洗剤はすすぎ2回、すすぎ1回の洗剤もある)
- 洗濯時に水を多く使う(日頃から家庭内全般で節水を心がける)
- クエン酸投入時、洗濯機を一旦ストップさせる手間がある(タイマーを使って入れ忘れ防止)
- スーパーやドラックストアで取扱いが少ない(ネットショッピングや取寄せ)
いかがでしたか。
この先も使い続けたいと強く感じた「無添加洗濯粉石けん」。
自然なふんわり感でやさしい気持ちになりますよ。