生きていると“ツイてないなぁ”と思うことはあるはず。
ただしそれを完全に運のせいにして曖昧にしていませんか?
ツイている状況を引き寄せる上で、主体的に考える密教の教えが役に立ちます。
日刊Sumaiの連載【風水で解決!】でも人気の風水コンサルタントで、
10年以上に及ぶ修業を経た密教の「阿闍梨(あじゃり)」でもある種市勝覺(たねいち しょうがく)先生の著書『「最強運の人生」を手に入れる!』には、たくさんのヒントが詰まっていました。
そもそも、人はなぜ悩んでしまうの?

プラナ / PIXTA(ピクスタ)
夫が家事に協力してくれず、たまに向こうから申し出てくれても「自分でやるからいい」と強がってしまう。
時間がなくて、ついイライラして家族にあたってしまう自分はなんて未熟なんだと虚しくなる。
外での付き合いでは穏やかに振る舞えるけど、その反動で、家では何かとイライラする。
これらはほんの一例ですが、こういった自分のネガティブな一面が見えて「ダメだなぁ」と悩んでしまった経験は誰にもあるはず。
本書において種市先生は、こうした悩みの原因は、無意識のうちに身につけた3つの「くせ」が原因だと説きます。
口ぐせ、思いぐせ、行動ぐせ。3つの「くせ」とは?

Graphs / PIXTA(ピクスタ)
3つの「くせ」とは、口ぐせ、思いぐせ、行動ぐせのこと。
「口ぐせ」とは、知っての通り、知らず知らずに口にすることが多い言葉。
「思いぐせ」とは、一般的にポジティブorネガティブとも言われるような、イメージや思い方の傾向。
「行動ぐせ」とは人に挑戦的になったり、辛い局面になるとため息が増えるなどの行動パターン。
これらの「くせ」がつく原因も、本書によれば3つあるそう。

Graphs / PIXTA(ピクスタ)
「天から与えられたもの、つまり生まれつきのもの(=氣質)(中略)親や学校、先生、世間などによって刷り込まれたもの(=教育)(中略)育った場所や生活しているところから影響を受けるもの(=環境)」
そう、自分の「くせ」とはだいたい無意識のうちに身についたもの。
しかし、意識せぬままに「くせ」になったことが自分をのちに苦しめるものになるなら、やはり“まぁ仕方ない”では済まされない。
よりよく生きていくには「くせ」の塊にかんじがらめになった自分を、一つひとつ解いてあげることが大事なのです。
「くせ」に働きかけて根本から変わるアプローチ=密教

Pangaea / PIXTA(ピクスタ)
では「くせ」を自覚したら、次にどんな解決策を考えるべきか?
“毎日を変えたいから、アロマを焚いてみよう”“自分に自信を持つために、いい化粧品を”。
行動することが大事なので、こういった発想を持つことも当然大事。
しかし、小手先の対策で少し変えてみたところで、行動原理である無意識の「くせ」が変わらなければ、また何かの状況で「ツイてない」事態に迷い込む。

Graphs / PIXTA(ピクスタ)
密教は問題を解決するアプローチ、なぜなら「反復」を主とした「習慣」変える技術であるから。それが種市先生の考えです。
何百回、何千回と繰り返される「行」は、よくない「くせ」を落とし、いい「くせ」にインストールする作業にほかならないからです。
ただし密教の道をゆく人のように、毎日の「密教作法」を行うことは現実的に考えられない。
そんな人が「日常の中で」実践できるアプローチが、種市先生の『「最強運の人生」を手に入れる!』に書かれています。
ぜひ本書を参考に、無意識の「くせ」を乗り越えた新しい自分に出あいたいものです。