「一戸建て欲しい」病。2軒目の家を購入するまで
筆者は現在52歳。家族はアラ還の夫と大型犬で、結婚してから実に3回、家を買いました。
中古マンション、中古一戸建て、中古一戸建ての順に。
それぞれ思い入れのある住まいですが、さまざまな理由で売却することにしました。
今回は、中古マンションから「大切な多くの雑貨たちと一緒に住み替えたい!」という希望で、一戸建てを購入、売却したお話。
前回に続き、まずは、2回目の家である一戸建てを購入した約12年前の経緯からお話します。
熱はどうにも止まらない?「一戸建て欲しい病」
「階段や吹き抜け空間のある一戸建てに、大切な多くの雑貨たちと一緒に住み替えたい!」
これが、私達が一戸建てがほしかった一番の理由でした。
その他、他にもある数々の理由は前回の記事をご覧ください。
物件探しの当初は、土地ばかり探して見ていました。
デザイン性のある階段や、吹き抜け・ロフト等にも凝りたいので、その場合ゼロからプランニングする新築が適していると思ったからです。

ucchie79 / PIXTA(ピクスタ)
狭小住宅ばかり紹介した本も買い漁って、プランやコストを研究しました。
設定した条件4つ
一戸建てを探すときに、私達が設定した条件は以下の4つでした。

閑香 / PIXTA(ピクスタ)
- 土地・建物合わせ2,000万円前半まで(←非常に厳しい)
- エリアは中央線を第一希望・第二希望で京王線と小田急線
- その3路線に接続する線も入れて、都心通勤可能な範囲
- 床面積は55平米以上取れればよい

haku / PIXTA(ピクスタ)
これら、4つの条件をもとに物件探しを始めたのですが、予想以上に難航してしまい……。
出会うのは難アリ物件ばかり!行き詰まる計画
平日のうちにくまなく物件をピックアップしておき、休日に車で現地をまわる日々が続きます。

駅から遠いテラスハウスの調査・左手前が当時の愛車
もともと夫婦共に大の不動産・建築好きなので、物件を見に行くこと自体は苦になりません。
しかし1,000万円前後の土地となると、何かしら難のある土地ばかり……
例えば、駅から近いけど線路沿いや、道路に挟まれた中洲のような三角形だったり……。
リフォーム前提に中古物件も見ましたが、住宅ローンが出にくいテラスハウスや、躯体だけの薄いビルなどばかりでした。
こちらの予算に無理があるので、当然の話なんですけどね。
少しでも買えそうであれば、多少の難は目をつぶって突き進もうとする筆者に対し、夫は、駅からの距離といった利便性のみならず、環境や雰囲気的な面で気になる点があると、GOサインを出しません。
最後の物件は出会いか?別れか?

TATSU / PIXTA(ピクスタ)
「買う」「買わない」で絶えず話し合っていると、お互い疲れも出始めてきます。
そもそも「欲しい病」にかかっていたのは、私だけだったのです。
突っ走っている自分が、どうやら夫に時間的にも精神的にも負担をかけてしまっている……。
やはり計画に無理があった、ここは一旦延期する方が良いかとなりかけた矢先、それでも習性的にやっていた毎朝のネット検索で、昨日までは無かった新着物件が目に飛び込んできたのです。
こ、これは!

tomcat / PIXTA(ピクスタ)
物件情報は町の不動産屋さんが出したごく簡単なもので、写真もありませんでした。
しかし今まで多くを検索してきただけにこの物件、かなり希少と判断し、即座に情報元の不動産会社に電話をかけたのです。
つづく