2019年「耐震県」ランキング~地震への意識が高い県1位は神奈川県!
地震大国の日本。
平成の間には阪神淡路大震災や東日本大震災など大きな地震が発生しました。
地震の恐ろしさは、いつどこで発生するか誰にもはっきりとは分からないこと。
あなたの家庭では、地震の被害を予防したり、最小限に留めたりするためにどのような対策をとっていますか?
今回は、木造耐震設計事業など手掛けるエヌ・シー・エヌが実施した都道府県別「耐震に関する全国意識調査」の結果をご紹介します!
耐震意識が高いのは地震の危険性が高い地域
この調査では、全国の2,889名に対し「住宅の耐震意識」と「地震への備え」に関する質問をして、都道府県別の回答率をスコア化して、そのスコアを合計した値をもとに「耐震県」ランキングが作成されました。

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調査で聞かれた質問は次の通りです。
その結果、スコアが高かった「耐震県」ランキングトップ5は以下のようになりました。
- 1位……神奈川県(4,253点)
- 2位……岩手県(4,186点)
- 3位……兵庫県(4,179点)
- 4位……宮城県(4,125点)
- 5位……青森県(4,092点)
1位は神奈川県。
最近では大きな地震被害はありませんが、首都圏で地震が発生した場合は大きな被害を受ける可能性があるためか、防災に対する意識が高いようです。

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2位は1995年に阪神・淡路大震災で大きな被害を受けた兵庫県、そしてトップ5に東北3県と6位に福島県が入っています。

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2011年の東日本大震災で大きな被害を受けた東北地方では、まだ大地震の記憶が新しいと思われます。

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耐震意識の低い県1位は「広島県」!
では、逆に耐震意識の低い都道府県はどこでしょうか? 下位の5府県は以下のようになりました。
- 43位……香川県(3,164点)
- 44位……長崎県(3,136点)
- 45位……京都府(3,134点)
- 46位……島根県(3,121点)
- 47位……広島県(2,557点)
地域はまちまちですが、最も耐震意識の低い2県はこれまであまり大地震が起きていない中国地方の2県です。

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上の地図を見ると分かるように、耐震意識の高い県は軒並み太平洋側に面しており、低い県はほぼすべてが日本海側となっています。
地震の多い地域と少ない地域でこのようにきっぱり意識が分かれる結果が出ました。

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「震度7以上の地震が起きる可能性」が最も高いと思う県は?
上記の質問のほかに、地震に対する意識を調査するため「自分の住むエリアで、今後30年以内に震度7以上の地震が起きる可能性があると思うか?」について地震に関すると質問しました。
「思う」と答えたのはなんと「徳島県」が最も多く78.0%。

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次いで「山梨県」(75.0%)、「静岡県」(73.0%)が上位3位となっています。

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反対に少なかったのは、「富山県」がダントツ1位で14.0%。次いで沖縄県23.0%、そして長崎県23.8%という結果でした。

まちゃー / PIXTA(ピクスタ)
富山県は日本でもこれまで地震の影響が最も少なかったと思われる県。
しかし、日本ではいつどこで地震があるか分かりませんから、油断は禁物です!
地震多発地域では住居の「耐震」に対する意識が高い!
次に、「現在の住居は、どの震度まで耐えると思うか」と尋ねました。

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「震度7以上」と答えた人が最も多かったのは「福島県」で26.2%、震度6では36.9%、震度5は13.8%で、震度6以上と答えた人が全体の63.1%、震度5以上は76.9%と高率になりました。

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2位の「宮城県」も震度7が24.2%、6が47.0%、5が12.1%で、震度6以上が71.2%、5以上が83.3%となりました。
5位までの県では震度5以上に耐えると思う人が全体の75~80%前後とかなりの高確率になっています。
一方、順位の低い県を見ると、ここでもやはり「富山県」で、震度7まで耐えられると答えた人はたったの3.5%!
また「わからない」と答えた人が40.4%とかなり多く、耐震住宅に関する意識や興味がかなり低いことが見受けられます。

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以上、耐震意識に関する全国調査の結果についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
家族や資産を守るためにも、普段から防災に関する意識を高くして、いざというときのために備えたいものですね!
【参考】