住宅ローン。これだけは知っておきたい10のコト

住宅ローン契約時、団体信用生命保険の加入メリットが多い理由

団体信用生命保険は、住宅ローンの借入者が返済途中で死亡してしまう、高度障害になってしまうなどのリスクを、保険金によってカバーし、住宅ローンの残債を完全に返済することを目的としています。

1回目は「固定金利と変動金利」について、2回目は「繰り上げ返済」についてご紹介しました。

今回は「団体信用生命保険」についてご紹介します。

団体信用生命保険における保険料・特約料は、年末調整や確定申告の所得控除(生命保険料控除)の対象外となっています。

住宅ローン契約時に加入が義務付けられていることが多く、住宅ローンと一緒に申し込みをすることが多いため、保障内容の把握が十分にできていない人が大半です。

今回は、その内容をおさらいします。

団体信用生命保険の種類

新築

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団体信用生命保険の場合、金融機関が住宅ローンを組んで購入した被保険者と保険会社の間に入り、契約します。

いくつかの種類があり、特徴が異なります。

 

1. 機構団体信用生命保険(機構団信)

住宅金融支援機構が住宅ローン「フラット35」加入者に対して提供している保険です。

加入は任意で、保障期間は最長で満80歳の誕生日が属する月の末日までとなります。

ローンとは別に保険料の支払いが必要で、300か所以上の金融機関と連携しています。

 

2. 信用保証協会団体信用生命保険

一般社団法人全国信用保証協会連合会が提供している保険です。

加入は任意で、ローンの金利とは別に保険料を支払います。

年齢に関わらず、一律に年払いで負担します。保険料は掛け捨てとなっています。

銀行

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3. 中央労働銀行団体信用生命保険

中央労働銀行は、労働組合や生協などの出資によって創設された協同組織の金融機関です。

中央労働銀行団体信用生命保険は、同行の住宅ローンに付いていて、強制加入となります。

そのため、保険料はローン返済の金利の中に含まれています。ただし、金利に保険料の相当額が上乗せされることはありません。

このほかにも、さまざまな金融機関がローンの融資と合わせて団体信用生命保険を提供しています。

大半の団体信用生命保険が強制加入となっています。

 

保障内容は?

団体信用生命保険の保障内容には以下のようなタイプがあります。

入院

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1. 死亡時・高度障害保障

被保険者が死亡または団体信用生命保険を提供している会社または機構・団体が定める高度障害になり住宅ローンの返済が困難になった場合に、残りの住宅ローンを全額弁済する制度です。

 

2. 三大疾病保障

三大疾病保証は、がん・急性心筋梗塞・脳卒中の3大疾病が原因で被保険者による住宅ローンの返済が困難になった場合に、残りの住宅ローンを全額弁済する制度です。

病院

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3. 7大疾病保障

団体信用生命保険において補償の対象とされる疾病数をさらに拡大したのが7大疾病保証です。

がん・急性心筋梗塞・脳卒中に糖尿病、高血圧疾患、肝疾患、腎疾患を加えたものを7大疾病と言います。

死亡・所定の高度障害状態のほか、7大疾病が原因で住宅ローンの返済が困難になった場合に残りの住宅ローンを全額弁済する制度です。

慢性膵炎を加えた8大疾病を対象とする商品もあります。

 

4. リビングニーズ特約、先進医療特約など

オプションとして用意されている保障もあります。

余命6か月以内と診断されたときに支払われるリビングニーズ特約保険金や、すべてのがん治療を受けたが効果がなかった際に支払われる重度がん保険金前払特約、先進医療による療養を受けたときに支払われる先進医療給付金などがあります。

 

まとめ

団体信用生命保険では、保障内容が増えるにつれ、支払う保険金の金額は増えていきます。

しかし、手厚いサポートを受けられること、健康上の問題で支払いができなくなる不安を解消できることなど、メリットも多いため、加入をお勧めします。

ニーズに合わせてさまざまな団体信用生命保険があるため、自身のライフスタイルに合わせて選ぶべきです。