子どもの多くは質問下手!元塾講師が提言する苦手克服の最善策とは?
新年度が始まりました。
新学年となった子どもたちは、新しい友だちができた、新しいクラス担任の先生は優しそうだ、仲良しのお友だちとまた同じクラスになれたなど、きっと期待と少しの不安が入り混じったドキドキの日々を送っていたことでしょう。
そして、それもやっと落ち着いてきたころ。
こうなってこないと、勉強というのはなかなか手につかず、身が入らないものです。落ち着いて見てみると、新しい教科書には見慣れない言葉がびっしり。
塾講師をしていた経験上、少なからず「嫌だな〜、ちゃんとついていけるかな?」と感じている子も少なくありません。
実は質問が苦手な子は多い

kou / PIXTA(ピクスタ)
塾講師時代に生徒たちに「なんで全然質問をしないの?」聞いてみたことがあります。
すると、「恥ずかしい」とか「こんなところもわからないなんて格好悪い」「もし怒られたり、嫌な顔をされたらどうしよう」などの理由が多くあがりました。
もし質問をして「そんなこともわからないの?」と言われたら傷ついてしまう……、そういうタイプの子はけっこう多いですし、なかには「先生に質問しても大してわかるように説明してくれないから、質問したくない」なんて声もありました。

Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)
要するに、質問をすることが苦手な子はとても多いのです。
むしろ、ほとんどの子が質問をすることを嫌がるっているといっても過言ではないかと。
ただ、先生も質問してくれないと生徒のハテナに気づくことができないのです。
おそらくは、授業のレベルを上げるためにも、質問をして協力してもらいたいというのが多くの先生たちの本音だと思います。
両親が子どもに“質問すること”を日課に!
質問するには、どこがわからないのか、どういうふうにわからないのかを自分で把握しておく必要があります。

しげぱぱ / PIXTA(ピクスタ)
どこがわからないのかすらわからず、結局、質問できずじまいになる子も多いです。
問題を解けるようになるには、まずどこからわからないのかを自分自身で把握することから始まります。
わからないところを教えるのは、もちろん学校や塾の先生の役目です。
自宅学習では、「どこがわからないの?」とか「どこまでわかっているの?」と声をかけてあげてください。

YUMIK / PIXTA(ピクスタ)
子どもたちは、「ここまではわかる」「それさえもよくわからない」など、何かしらのリアクションをくれます。それを次の機会に(先生に質問しに行く)繋げてほしいのです。
いかがでしょうか。
家庭学習では、ぜひ“質問できるようにすること”に重きを置いてみてほしいと思います。