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住宅ローン親子リレー返済、デメリットも理解して組んだ方がいい理由

住宅ローンを使おうとするとき、70歳以上の人は、借り入れが起こせない、希望の金額を借り入れできない、などのケースがあります。

これらの問題を解決する方法として、「親子リレー返済」というローンの組み方があります。
ここでは、親子リレーローンの特徴とメリット、デメリットについて詳しく見ていきます。

1.親子リレーローンの特徴

二世帯

freeangle / PIXTA(ピクスタ)

「親子リレーローン」は、初めは親が返済し、その後に子が返済するというようにローンの支払いを親から子へ引き継ぐことができるもので、返済期間を長く設定できるのが特徴です。

親子同居で一緒に住宅ローンを返済したい、親が高齢のため住宅ローンを組めない、などの場合に利用されます。

このローンは、新築購入時だけでなく借り換えや住み替え、リフォームのときにも使用可能です。

たとえば、申込時に、申込者が60歳3か月、後継者が30歳3か月、申し込み者の借入可能年齢の上限が80歳なら、親子リレーローンを利用しない場合の借入期間は80歳-61歳=19年ですが、親子リレーローンを利用する場合の借入期間は80歳-31歳=49年→35年(最長)となります。

 

1-1.「親子リレーローン」を利用するときの条件は?

キッチン

Ushico / PIXTA(ピクスタ)

このローンは、申込者の年齢にかかわらず、後継者の申込時の年齢をもとに借入期間を選びます。

後継者は

・申し込み者の子や孫など、申し込み者の直系卑属かその配偶者で定期的収入がある
・申込時の年齢が満70歳未満である
・ローンの連帯債務者になる(1名)

の条件を全て満たすことが必要です。

ローンの利用は、同居が前提で、子どもが団体信用生命保険に加入すること(親と子ども、2分の1ずつ加入する場合もある)が条件となっています。

審査は、一般的な住宅ローンの審査内容に加えて、下記内容も審査の対象となります。

・同居か将来同居予定か
・子どもの年齢が20歳以上で完済時に80歳未満であるか
・親子ともに安定した(継続)収入があるか(公的証明書類が必要となります)
・親子ともに通常の住宅ローンに関する審査で問題がないか
・ローンの後継者は子ども1人だけとなっているか

 

1-2「親子リレーローン」のメリットは?

二世帯住宅

haku / PIXTA(ピクスタ)

親子リレーローンのおもなメリットは

・借入期間を長く、借入金額を大きくできるため、単独債務よりも希望の住まいを手に入れやすくなる
・何本もローンを組む時と比べて、1本のローンだけを利用するため、保証料や手数料が1本分のみで済み経済的である。
・共有名義となるため、それぞれの負担割合に応じて住宅ローン控除を適用することができる

の3つといえます。そのために

・親子同居で一緒に住宅ローンを返済したい人
・将来の同居を予定している人
・親が高齢のため住宅ローンを組めない人
・親が高齢のため返済期間の短い住宅ローンしか組めず、月々の返済額が多い日人
・子どもの収入額の問題も含めて、希望する住宅ローンを一人では組めない人

はこのローンを検討すべきです。

 

2.デメリットも理解して

親子リレーローンを組むときには、デメリットがあることについても知っておく必要があります。

2-1.権利関係のトラブルになりやすい

住宅街

haku / PIXTA(ピクスタ)

親子リレーローンは、注意しないと相続税や贈与税がかかるので注意が必要です。

例えば、子どもが100%返済しているにもかかわらず、名義を親と子どもで50%としてしまった場合には、親が亡くなったとき、税制上は親の名義分が相続財産となるうえ、ほかの兄弟がいる場合は相続争いとなる可能性があります。

また、所有者が複数の共有名義になってしまうケースがほとんどですが、名義変更をする場合には贈与税がかかる場合もあるので注意が必要です。

 

2-2.親が亡くなっても債務が残ってしまう

葬式

HiroS_photo / PIXTA(ピクスタ)

住宅ローンを利用する際、多くの場合で団体信用生命保険へ加入しますが、親子リレーローンを利用する場合には、被保険者が子どもとなっていることが原則となっています(フラット35の場合は親でも可)。

つまり、親が亡くなっても、保険適用はされないため、債務が残るのです。

最初は親が返済することを予定してプランを組んでいたのに親が急に亡くなり、親が払う予定の返済金額も併せて子どもが払うことになり、支払ができなくなる、ということが懸念されます。

 

2-3.ほかのローンの借入が難しくなる

また、子ども世帯が別のローンを組もうと思ったときに、親子リレーローンを借入していたために、借入ができなくなるケースもあります。

実質的には親が返済しているとはいえ、契約上、子どもは連帯債務者です。

金融機関はダブルローンを組むと判断しますので、ハードルが高くなるのです。

 

3.まとめ

kou / PIXTA(ピクスタ)

親子リレーローンは、単独債務よりも多くの借入金額を長期で返済することが可能になり、共有名義になった親子ともに住宅ローン控除を適用することができます。

ですが、親が亡くなっても債務が消滅せず、返済計画が狂う、ほかのローンを利用しにくいなどのリスクも存在します。

長所と短所、両方を理解したうえで利用するようにしましょう。

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