ベイブレードの定位置を決めたら、おもちゃに対する息子の意識が変わった!
男の子が大好きなベイブレードは、場所も取るしなかなか扱いにくいですよね。
我が家の小1の息子が、ベイブレードの定位置を決めたことで、おもちゃに対する意識が大きく変わったことを例に挙げながら、おもちゃの収納やおもちゃとの付き合い方について、書いてみたいと思います。
大好きなベイブレードがいつの間にか…
小1の息子はまだリビングで遊びます。
けれどリビングは、ほかの家族にとっても心地よく寛げる空間として整えておきたいので、「リビングに置いていいおもちゃは、この棚に収まるだけね」と約束。
息子といっしょにおもちゃを選びました。
がんばって厳選してくれた息子ですが、ネックとなったのがベイブレードのスタジアム。
とても大きく、これを1つ置くために、その分おもちゃを減らさなければなりません。
1度は、それでいいと納得した息子でしたが、やはりどうしてもほかのおもちゃを置くために気づくとスタジアムは床に放り出されているのでした。
通る家族の足にぶつかることも多く、その姿は、とても「たいせつなおもちゃ」には見えませんでした。
ベイブレードの定位置を決めたことで大きな変化が!
そこで、プラスチック製で軽いスタジアムに紐をつけて、フックに掛けて収納にしてみました。
すると急に「なんだか邪魔なスタジアム」ではなくなり、息子も「たいせつ」に扱うようになったのです。
これ自体はちょっとした工夫なのですが、ジャストフィットする指定席を設けたことで、使いやすく、片づけやすいおもちゃ棚になり、1日の終わりには子ども自身がリセットすることができています。
そして、お気に入りのおもちゃを自分で管理できるようになった息子は、新しいカテゴリーのおもちゃをそんなに欲しがらなくなりました。
フィギュアの箱、ベイブレードの箱などそれぞれのボックスにはまだ余裕があるので、そこに入れられるものに関しては相変わらずおねだりしてきますが、新たに置き場所を作らなければならないものは必要ないようです。
また新しいことに興味が移った時には、全体量は増えないように、今ある物の処分から考えて、本当に必要かどうかを決めてもらおうと思っています。
クローゼットのストレスが気づかせてくれたこと

yukiotoko / PIXTA(ピクスタ)
17年前に、現在高校3年生の長女の子育てを始めた時から、今、小1の次男に至るまで、4人の子どもを育てながら常に迷いの種だった「おもちゃ」。
おもちゃを買って欲しい子どもの気持ちもわかりますし、買ってあげた時の嬉しそうな顔を見るのは、親ならだれでも感じたことのある幸せな瞬間だと思います。
そうやって、ついつい増えていくおもちゃが、おもちゃ箱から溢れ、家が雑然としてくんですよね。
また、仕事や家事で忙しい時期に、大人のクローゼットが乱れていったことがありました。
引き出しに詰め込んだTシャツはしわが付いて、着る気になりませんでした。

Svetavo / PIXTA(ピクスタ)
クローゼットは服で溢れているのに、着るものが足りないように感じて、買い足し、物が増え、さらにうまく管理できなくなっていく衣類には愛着を感じられず、イベントの時にはまた新しい服が欲しくなる。
このままじゃダメだと思い、服の量を〝管理できる量〟に減らし、使いやすく収めなおし、満足度の高い状態が完成した時に、子どものおもちゃも同じことが言えるのではないかと感じました。

hiropixx / PIXTA(ピクスタ)
今あるもので満足するには、お気に入りを、ずっとお気に入りとして大切にできるように収めておかなければ、と。
そこで、「わかりやすい」「つかいやすい」をテーマに、おもちゃの見直しをおこなうことにしました。
たくさんの失敗も繰り返してきた今、大人も、子どもも、物への満足度は「量」ではなく「愛着」なのだろうと感じるこの頃です。
物があふれ、物に振り回されがちな時代だからこそ、手に入れた物の管理の方法については丁寧に考えて、ささやかな工夫をしていけたらいいなと思います。
ライフオーガナイザー®森下敦子