ペット保険は約款をまず把握。決め手は怪我や病気がカバーできるか
前回は、ペットの治療費は意外と高額ということをお伝えしました。
その高額な治療費の負担をやわらげてくれるのがペット保険です。
ただ、保険料が安いから入るというのではなく、「我が家のペットに合う保険に入ることがとても重要」だと筆者は思うのです。
今回は、ペット保険の正しい選び方をお伝えしていきたいと思います。
犬種の特徴やなりやすい病気・ケガを知っておく

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犬には、その犬種特有のなりやすい病気というものがあります。
我が家のゴールデンレトリバーは、ガンや股関節形成不全になりやすい犬種。
胴長のミニチュア・ダックスフンドやコーギーは、ヘルニアになりやすい犬種です。
また、チワワは水頭症や僧帽弁閉鎖不全症になりやすい犬種だと言われています。

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愛犬がどんな病気になりやすいのかを知っておくと、入るべきペット保険の種類がわかってきます。
たとえば、筆者の愛犬はゴールデンのわりにヒョロヒョロとしていて、ケガをしやすい体格をしています。
そのため、負担の大きな手術に特化したペット保険に入っておくとメリットを感じやすくなります。

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ほかにも、筆者の家の近くに住むコーギーは、ヘルニアを発症して手術をしたあと、リハビリのために月に何度も動物病院へ通院しています。
このコーギーの場合は、手術に加え、通院の治療費も保険でまかなえるようにしておくと、飼い主さんの金銭的な負担が減ると考えられます。
このように、犬種ごとの特徴や体質、体格を知っておくことで、なりやすいと推測される病気やケガがわかれば、入るべきペット保険がわかってくるのです。
約款をきちんと読むことでわかる補償内容

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犬種ごとの特徴やなりやすい病気がわかったら、次はどの保険に入るべきか検討していきます。
ペット保険には、契約内容の取り決めなどをまとめた「約款」という書類があります。
小さな字で書かれていて、おまけに専門用語が多くて読みにくいのです。
けれども、約款の中には、とても重要なことがたくさん書かれています。
たとえば、
- 保険対象外の先天性異常について
- 加入前の病気が保障されるのか
- 犬に多い「誤飲」が対象になるのか
- 加入年齢の制限
- 手術、入院、通院の最低保障額
- 免責金額の有無
といったことが書かれています。
我が家が加入していた保険会社の約款には、「股関節形成不全は先天性異常のため、保険金の支払いはできない」と書いてありました。
しかし、ほかの保険会社の約款を読むと、股関節形成不全は保険金支払いの対象となっているのです。
約款をよく読むことで、家計に優しく、愛犬に合う保険が見えてくると考えています。
貯金でまかなえるならペット保険は必要ない

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そもそも、なぜペット保険に入ろうと考えるのでしょうか。
それは人間の保険と同じです。高額な治療費を貯金でまかなえるなら、保険なんて必要ないのです。
人間には健康保険があるため、ほとんどの人は負担が3割に抑えられますが、ペットにはありません。
そのため治療費がすべて飼い主さんの負担になってしまいます。
お金がないからいざというときペットの病気を治療できないかも……と不安に思うのなら、ペット保険に入っておくと安心できますよね。
次回は、「ペット保険に入るなら知っておきたい3つの補償タイプ」をお伝えしていきます。
【参考】