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【マンションリノベ事例】家族全員の個室を実現! DIYもプラスして愛着ある家に

長女の個室と、家で仕事をする妻の仕事部屋兼寝室がほしい、さらには夫の膨大な書籍やCDをしっかり収納したい。そんな思いが重なってリノベーションを決意したMさん一家は、リライフプラスを通じて知った建築家の日尾俊昭さんにリノベーションを依頼。
9年前に3,500万円で購入した世田谷区の中古マンションを、工事費400万円(税込み・設計料別)かけて、家族3人の個室を確保しながら、楽しく愛着のある空間へとリノベーションしました。

レコード棚が印象的なリビング&ダイニング

増え続ける夫の本の収納がきっかけでリノベーションへと踏み切ったMさん一家。
すでに夫の仕事場兼寝室は確保されていましたが、本やCD、レコードをしっかり収納することと、妻と長女の個室を実現することが大きな目的でした。

夫はフリーの映像ディレクターで、リビングダイニングの壁面に設置した愛用の収納棚にはレコードがぎっしり。そのジャンルは多岐にわたり、しかもマニアック。一部処分したそうですが、かなりの量があります。

キッチン本体は入居前からある既存のものをそのまま利用し、吊戸棚は扉材を変更。正面に見える小さな棚は新設しました。
また、床材には天然素材で抗菌効果を持つリノリウムを採用。「リノリウムは肌触りがよくておすすめ。冬もひんやりとしないので助かります」と妻。

念願の妻と長女の部屋はアーチ型の開口で可愛らしく

リビングダイニングに隣接する妻と長女の個室は、アーチ型の開口でガーリーな雰囲気に。建具がないため出入りしやすく、家族と会話したり、「ながら家事」もしやすいそう。
必要に応じて布をかけ、緩やかに仕切って使っています。

また、できることは自分でやりたいという妻は、DIYにもチャレンジ。リビングと個室を仕切るシナ合板のニス塗りは、妻がはじめて手掛けたDIYです。

妻の個室は、ウィリアム・モリスの絵柄のクロス(写真右)で印象的に。大胆なプリントをアクセントとして楽しめるのは、プライベートゾーンならではです。妻の仕事スペースであるデスクの棚も、DIYで作ったものです。

また、妻の個室と長女の個室は隣り合っていて、壁の上部にあけられた可愛い開口で通じています。夜にはガールズトーク(?)が楽しめるそう。

長女の部屋にはロフトスタイルのベッドを設置しました。ベッドの下部分は、長女と妻の両方の部屋から使える収納部として活用しています。

書棚が間仕切りにもなる夫の仕事部屋

玄関は土間スペースを広げ、自転車も置けるようになりました。玄関に入って正面に見えるのは、仕事場も兼ねている夫の部屋。
新設の書棚を間仕切りとし、奥の寝室とのゾーニングに活用しました。

「リノベ前は書棚も足りなくなって、足の踏み場もないような状態。窓も開けづらくなっていました。それが壁面利用でスッキリと片付き、書棚で間仕切りもでき、大満足です」と夫。
床は土間と同じモルタル仕様で、仕事スペースとしての雰囲気もアップしました。

DIYで愛着ある空間づくり

DIYをした箇所は他にもいろいろ。妻が取り付けたリビングのCDラックには、夫の膨大な量のCDを納めています。棚柱(ガチャ柱)をコンクリート壁に取り付けるため、電動ドリルの専用ノズルをホームセンターで借りて行ったという労作です。

長女の部屋のロフトスタイルのベッドは、木部をペイント。白とピンクの2色使いでガーリーに仕上げました。

既存の棚を撤去した玄関には、壁面に有効ボードを張り、棚板をDIYで設置。
「靴が増えていったら、棚板を1枚、また1枚と増やしていくつもり」と夫。有孔ボードはカギや帽子なども掛けられて、なかなか便利なのだそう。また、ぬいぐるみがたくさん集まる棚もDIY。
曲線を描く棚受けはIKEAで購入したものです。

壁と床をタイル貼りにした洗面室では、右側の収納部のカーテンが妻のDIY作品。トイレ空間の上部も有効活用し、有孔ボードを張ってカゴを設置しました。
「どこまで自分たちでつくれるかを経験しておけば、将来壊れたときのメンテナンスにも役立つし、大事に扱う。家にももっと愛着がわくと思って頑張りました」と妻。

例えば、CDラックのDIYで浮いたのは3~4万円。そのおトクさも見逃せないですが、もっとプライスレスな価値もありそうなM邸でした。

設計・施工 日尾俊昭一級建築士事務所
撮影 山田耕司
※情報は「リライフプラスvol.20」取材時のものです

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