家づくり

笹倉 奈緒美笹倉 奈緒美

リビング階段で電気代が月5万円…冷暖房効率のカギは「のれん」

自宅を新築する際、リビングを通過して階段を上る「リビング階段」を、家族の出入りがわかりやすいようにという理由で、施工会社から強く勧められました。
そこで、子どもがいたということもあり採用しました。

ところが、入居してから「しまった」と後悔することになってしまったのです。
その理由は、高額な電気料金。

ではなぜ、リビング階段を採用すると電気料金が高くなったのか?それを解消するために作った「のれん」が救世主になった、我が家の例をご紹介します。

「子どもがいる家庭に人気」と勧められたリビング階段。その結果は?

階段

A_Team / PIXTA(ピクスタ)

11年ほど前、大阪市内でマンションを売却したお金を頭金にして、私の実家に近い場所で、土地付き一戸建て住宅を新築しました。

担当者さんが様々なデザインの図面を持ってきては、変更をして、自分達の気に入った間取りにどんどん変えていきました。

階段の位置を決めるときに「リビング階段、人気ありますよ。特に子どもさんをお持ちの家庭では多いですね」という言葉に、夫婦で迷いました。

当時3歳の子どもがひとりいたので、家族の出入りがわかると安心だと考えたのです。

結局「リビング階段」を採用することにし、7月に引越しました。とても暑い夏でした。

光熱費

はる / PIXTA(ピクスタ)

クーラーをフル活用して、その夏を乗り越えたのですが、後日電気代の請求書を見て凍りつきました。

約5万円の電気代請求がきたのです。

 

リビング階段は煙突の役割をする!?

リビング階段は、設計しだいではおしゃれで、家族の出入りがわかりやすくていいのですが、家計にはあまり優しくない設計なのです。

リビング階段は人の出入りが分かりやすいというメリットはあります。

しかし、階段が空気の通り道となり、1階の冷暖房の空気を循環させる役割を担うことになります。

空気の循環が始まることで、エアコンが部屋の温度を感知しにくくなり、さらに部屋の温度を調整しようと、フル回転します。

したがって、リビング階段の入り口に何らかの仕切りをしない限り、エアコンは温度調整のために頑張るので、結果として電気代が高くなってしまうのです。

 

DIYした「のれん」が救世主に!

そこでまず、リビング階段の入り口となるところに仕切りをつけた方が良いと気づき、何が一番いいか考えました。

カーテンレールを設置してカーテンを吊るすか、ロールスクリーンを設置するか…。

リビング階段

しかし、階段の入り口上部の構造では、階段のすぐ横にドアがあるので、カーテンレールやロールスクリーンの取り付けは難しいと判断。
最後には、一番簡単な方法として「のれん」をつけてみることにしました。

100均でつっぱり棒を購入して、実家で余っていたのれんを借りて、取り付け可能かを確認。
階段の入り口の幅と必要丈を測り、自作でジャストサイズののれんを作ることにしました。

のれん

生地の厚さは、カーテンよりやや薄めの生地です。
縫い代などを計算して生地を購入し、ミシンで縫います。
丈は2m42cmもあり縫うのが大変でしたが、丸1日かけて仕上げました。

DIYしたのれんの材料費は、生地にもよりますが、2,000円〜3,000円の範囲内。
ミシンがけは、直線縫いのみで簡単に作れます。

のれん

こちらののれんは最新作で、上から30cmのところで2つに分けています。
裾にわずかな隙間がありますが、重みで時間とともに程よい丈になります。

 

リビング階段を検討する際は電気代のことも考えて

階段

kasipat phonlamai / PIXTA(ピクスタ)

リビング階段にのれんを取り付けてから、冷暖房が必要になる夏・冬の電気代は、当初の5万円から約1〜2万円まで落とすことができました。

しかし、人が通りやすいように、のれんの中央2つに分けていること、生地の厚みなどで、完全には冷暖気の流れをカットはしきれてはいません。

お子さんがいるご家庭は「子どもの出入りがわかりやすい」とリビング階段を採用したくなるかもしれませんが、電気代が家計を圧迫しやすいことを知った上で、採用するかどうかを決めた方がよいかもしれませんね。

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