スケジュール管理アプリのメリット・デメリット。家族の会話がなくなる!?
家族のスケジュールはどのように管理していますか?スケジュール帳?お家のカレンダー?
最近では、「スケジュール共有アプリ」が注目を集めており、スマホで家族のスケジュールを共有して管理できます。
筆者が2年間使い続けて気づいた、スケジュール共有アプリのメリットとデメリットをご紹介します。
スケジュール管理アプリのメリット

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スケジュール管理アプリは無料で使えるものも多く、より便利に使いたい時に課金するのが一般的です。
紙のカレンダーやスケジュール帳には真似できない、スマホアプリならではのメリットがたくさんありました。
瞬時にスケジュールが共有される

makaron* / PIXTA(ピクスタ)
夫婦互いのスケジュールはもちろん、子供の習い事や行事ごとなど、一瞬にして家族みんなで共有することができます。
紙のカレンダーだと、記入後に家族に周知しなければ、「知らない」「気づかなかった」と言われてしまいます。
ですが「スケジュール管理アプリ」なら、家族の誰かが入力すると、瞬時にアプリのカレンダーに反映されます。
通知表示されるので、入力に「全く気づかない」ということがありません。
家族の予定を事前に確認することで、家にいなくても、その場で予定を組むことができるのです。
シフト制の仕事をしている家族がいれば、細かな時間まで確認できるので、お迎えの時間やご飯を用意するタイミングなど、スムーズに対応できるのです。
通知機能で予定を忘れない

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使っているアプリによりますが、予定の開始1日前や、1時間前など、希望した時間に「通知」を受け取るできる機能があります。
この「通知機能」のおかげで、予定を忘れずに済んだことが何度もあります。
1時間前の通知で準備を始め、10分前の通知で家を出るなど、準備行動がスムーズに行えて、時間ピッタリな行動ができます。
予定の共有で夫婦の助け合いができる

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普段は夫が知ることのない「子どもの参観日」の日程。
「スケジュール管理アプリ」に入力することで、夫は必然的に情報として知る事になりました。
すると「この参観日、俺が行こうか?」と予想していなかった言葉が!
予定をアプリで知った夫が「行こうかな?」と思ってくれたようです。
これまでは、わざわざ参観日の日程を伝えることの無かった日常ですが、アプリのおかげで「押し付けなく」気遣いを引きだすことに成功しました。
スケジュール管理アプリのデメリット
とても便利な「スケジュール管理アプリ」ですが、便利すぎるゆえのデメリットがあります。
絶対に間違えのない「アプリ」に対して、そこに人間の曖昧さが加わり、家族の間にちょっとしたトラブルが発生することも。
スケジュールを確認していないと責められる

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スケジュールアプリに頼りすぎると、全てのスケジュールがそこに集結することになるので、入力し忘れたり、入力されたものを確認していないと「どうして?」と責められることが出てきます。
妻:「え、今日飲み会だったの?ご飯作っちゃったよ」
夫:「アプリに送別会って書いてあるでしょ」
なんて会話が出てきます。
最初は「スケジュール入力」プラス「声かけ」があったのですが、「声かけ」がなかった時は「アプリで確認して行動を先回りする」ということを繰り返すうちに、入力することが「絶対の決定事項」に変わってきます。
まるで「これは仕事なのか?」と思えるシチュエーションが、夫婦の間に勃発するのです。
アプリに頼りすぎて慌てる

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スケジュールを入力することで、「安心」しきってしまうことがあります。
通知機能を万全にして置けば問題ないのですが、人間ですからうっかりしてしまうことも。
これまでアプリの通知機能で、何度も「ピンチ」を乗り越えてき経験があり、予定を意識することが薄れてしまうため、入力忘れをしてしまうと、予定をまるごと忘れてしまう!なんてハプニングも……。
通知機能に頼りすぎて、予定が迫らないと行動に起こせない、悪い癖がついてしまいました。
夫婦の会話が減る
アプリへ予定を入力するのは簡単なので、どんどん自分の予定を書き込みます。
相手はその予定を確認したうえで、さらに予定を追加します。
そこでお互いに意義を申し立てないと、お互いに「黙認した」ことになってしまいます。
予定を事前にすり合わせることもなく決議してしまい、自然に交わされるはずたった会話がどんどん失われていきます。
近くに居ながらメールで会話している。それに近いものを感じます。

mits / PIXTA(ピクスタ)
使いこなすととっても便利な「スケジュール管理アプリ」。
スマホがないと生きていけない!と同じぐらい、「スケジュール管理アプリ」が生活に定着してしまいました。
夫婦や家族としてのコミュニケーションは大切に保ちつつ、便利なものは「道具」として使う努力が必要だと感じています。