介護

吉原 久美子吉原 久美子

92歳の母は15年間ぎっくり腰知らず。元気な理由はベッドにあり

高齢者が安全で健康的に過ごせるベッドの大きさについて考えてみました。

ベッドからの転倒で骨を折ってしまう高齢者もいますが、92歳の母が健康的に過ごせているのは、ベッドのおかげかもしれません。

そこで、高齢者が安全に過ごすにはどんなベッドが良いのか、母を例に挙げてご紹介します。

高齢者の転倒事故は家の中が多い

寝室

「国民生活センター病院危害情報」によると65歳以上の高齢者がケガをするほどの事故が起きる場所の約3分の2が家の中だそうです。

スペインの住宅の床は、天然石を使用している場合も多く、硬く冷たいので母が転倒しないか心配でした。

特にベッドから転倒して骨折する高齢者が日本でも多いということなので、対策を考えなくてはいけませんでした。
母はスペインに来るまでは自宅で布団を使っていたので、慣れていないため、落ちる可能性があります。

母はあまり寝返りを打たないタイプですが、それでも安心はできません。

 

ベッドに柵をつけてみる?

ベッド

スペインでも介護用品としてのベッドの柵が売られていますが、以前日本で、サイドレールとベッドの隙間に挟まって死亡事故が起きたそうです。
その後、日本ではJIS規格のサイドレールなどができ、安全性がアップしているそうです。

スペインでは、そのような事故は調べたところ起きてないようなのですが、高齢者の体の大きさが全く違います。

母はもともと身長156cmでしたが、少し縮んでしまい、体重も40kg程度です。
スペインの高齢者が挟まらないようなすき間でも十分に挟まってしまいます。

またネットで調べてみると、認知症の高齢者が柵を飛び越えてしまう場合もあるそうです。
そのまま落ちるよりも、危ないのではないでしょうか?

母はラッキーなことに認知症ではありませんが、いつ、寝ぼけて飛び越えてしまうか分かりません。

 

幅135cmのベッドを使う

ベッド

スペインではベッドの規格が少し違います。

日本では、ダブルベッドが幅140cmですから幅135cmはほぼダブルベッドサイズといえます。

理想的なベッドの幅は「肩幅の両側に30cmずつ」だそうなので、介護などの問題がなくても120cm以上のベッドを使うと快適です。

母の場合、肩幅も狭いので、135cmのベッドに寝ると両側に40cm以上のスペースができます。
寝返りをしても端っこに届かないくらいの広さです。

マットとベッドの枠にすき間ができると危ないので、枠にぴったりサイズのマットを購入しました。

ベッド

ベッドの高さも大切なポイントで、腰掛けたときに足の裏がしっかり床に届かないと立ち上がるときに力が入りませんし、低すぎると立ち上がるときに手すりが必要になります。

 

腰にも優しいベッド生活

ベッド

WorldWideStock / PIXTA(ピクスタ)

母は40代〜60代で何度もぎっくり腰を経験しています。

四つん這いで歩いていて、飼っていた犬が遊んでくれると勘違いして飛びかかってしまったことも。
そんな腰が弱い母ですが、スペインに来てからは腰に問題が起きたことがありません。
床が少し冷えるとこぼしていますが、とても健康です。

現在92歳で好きなときに寝転べるベッド生活は快適なようです。

そしてベッドの最大のメリットは、横になりたいときにいつでも横になれること。

90歳になると日になんども横になるので、転落の可能性の少ないベッドはとても快適です。

※参考
家の中で起きる高齢者の転倒・転落

  • B!