1,000万オフに成功!値引きしやすい不動産会社の選び方【低コスト・低リスクへの挑戦】no.4
(前回までのあらすじ)
住まいのプロとして私が常々感じていたこと。
それは、多くの住まいが「価格が高く、リスクがあり、似たようなものばかり」だということです。
“住まいのコンサルタント”である筆者が、これまで培った知識と経験を総動員させ、「低価格、低リスク、自分らしい住まい」を自ら作ったら、どうなるのか?
「住宅購入のリスク」をいかに削れるかという、試行錯誤の住まい探しの日々が始まりました。
※ 今までの【低リスク・低コストへの挑戦】シリーズを見てみる
■浅草に見つけた、築48年、わずか8坪のビル一棟
物件を探す時には、「この条件が無ければ家は買わない」という“絶対必要条件”を、3つだけ挙げることが大切だという話は、前回お話しましたね。
筆者の場合は、以下の3つ。
- 一戸建て
- 都内で駅から徒歩10分以内
- 購入リスクが低い
レインズ、地元不動産屋、インターネットと、物件情報が掛かるよう網を張り、その3つの条件に合う物件情報を待つこと2ヶ月。
東京浅草で、条件を満たすこんな物件が出てきました。
売一棟ビル、2,550万円
<土地>
所有形態:所有権
地積:26.45平米(8.00坪)
地目:宅地
<建物>
所有形態:所有権
築年月:昭和43年9月築
構造:鉄骨造陸屋根3階建
床面積:1~3階 18.24平米
延床面積:54.72平米(16.55坪)
物件名:浅草売ビル
交通:東京メトロ銀座線「浅草」徒歩9分
一棟ビル、敷地8坪、昭和43年築……。
気になるポイントは多々ありますが、筆者が設定した絶対必要条件3つの内、1と2は満たしています。
3の「購入リスク」は、価格調査、不動産調査、建物調査をしてみなければ分かりませんが、販売価格が安いことから、リスクが低い“見込み”はありそうです。
この浅草一棟ビルを候補物件として、検討を始めることにしました。
■支払額を「1,000万円分」値引き成功!そのワケは……?
この候補物件を見つけたのは、物件仲介の情報サイト。
本来であれば、2,550万円に手数料などがかかって、実際の総支払額は2,700.5万円になります。
しかし、それを1,700万円まで値下げすることに成功!
約1,000万円の値引きを行うことができました。
内訳はこんな感じです。
【仲介サイトを通して買った場合】
2,550万円(建物代+土地代)+68万円(建物代消費税)+82.5万円(買主分仲介手数料)
=2700.5万円
※売主が仲介に支払う手数料は82.5万円。
【筆者の場合】
1,700万円(土地代)+0円(建物代消費税)+0円(買主分仲介手数料)
=1,700万円
※売主が仲介に支払う手数料は0円。
どうしてこんなに値引きに成功できたのでしょうか?
それは、不動産会社を選ぶ時のポイントにあるんです。
■「値引きしてくれやすい不動産会社」の選び方
一口に「不動産会社」と言っても、その立場は大きく分けて3つあります。
- 売主
- 代理
- 仲介
不動産の売買で掛かるお金は、「物件価格+仲介手数料」。
「安く買う」ということは、具体的に「物件価格」と「仲介手数料」を安くする、ということ。
そのためには、「物件価格」の交渉を行える、「仲介手数料」がなるべく掛からない不動産会社を探すことが必要です。
不動産を安く購入するという観点では、「売主」を選ぶことが1番です。
2、3は、売主から仲介手数料をもらって販売する以上、やすやすと値引き交渉に応じられません。
その上、仲介手数料が販売価格に応じて変動するので、「値引きをする=仲介手数料が減る」ということになり、値引き交渉はなるべくしたくないのです。
また、「売主」にしてみても、直接契約してくれるのであれば、2や3に仲介手数料を払う必要がないので、その分を差引いても損をしない、とも言えます。
もちろん、売主と直接契約できれば、仲介手数料も発生しません(代理の場合は、原則的に仲介手数料が必要ですが、相談可能な場合もあります)。
このように、不動産会社の立場によって、売買に掛かる費用が変わる可能性があるため、不動産会社選びはとても重要なことなのです。
候補物件が見付かっても、焦らず、まずは最も有利な不動産会社探しから始めましょう。
じっくり不動産会社選びを行い、売主と直接交渉することで、低リスクへ一気に近づきますよ。
【低リスク・低コストへの挑戦】