(あらすじ)
「無意味なモノ達大歓迎!」「趣味のモノは飾ってこそ!」の心情のもと、雑貨にあふれた我が家。
とうとう、憧れの「都内で庭付き平屋」を購入したものの、その新居は、わずか37平米。
処分できるものは、とにかく処分しなくては。
「ミニマムライフ」への道が始まります。
■家族の「コレクション」をどうするか?
一人暮らしならいざ知らず、家族がいると、なかなか断捨離も思うように上手くいきません。
とくに、“コレクター癖のある趣味持ち”は、家族の理解が大切ですよね。
家族から見たらガラクタでも、本人にとっては大切な宝物。
そういったものをどうやって処分していけばいいのか?
我が家にも、そういったアイテムがあります。
■音楽CDにやっと着手!かと思いきや……
先週末の夜、夫が突如「今からCDの整理をする」と言い出しました。
今まで手付かずだった領域です。
「おっ、とうとうその気になってくれたのか!」と心でガッツポーズ、ダンボールの空箱をいそいそと出して来てあげました。
音楽や映像好きな人の、CDやDVDの量って、本当にすごいですよね。
うちは、そこまでの量ではありません(と、思う)。
写真のIKEA製ラック4本分で、約300枚程。
ひとまず全て出して、黙々と仕分け作業です。
夫のコレクションですから、私はノータッチでお任せしていました。小一時間も過ぎた頃、「終わった!」という知らせで確認に行くと、こういう状態に。
そして聞いた信じられない言葉……。
「持って行く分を箱に詰めたよ。で、こっちは処分する分」
一瞬、聞き間違いか? 冗談で言っているのか?と思いました。
■自分でも不思議な気持ちの変化
……え? 処分するのって、たったのこれだけ?
「持って行く」とした上の箱、こんなに!?
この量の差。家の広さは半分になるというのに。どこへ仕舞うつもりなのか……?
目眩と動揺を覚えずにはいられませんでした。が、反対にまったくニコニコと、悪びれもしない夫の様子に、どうも怒ることが出来ません。
それは何故なのでしょう……?
■それは執着、それとも愛着?
音源をダウンロードしておけば、ディスクを持たなくても済む時代だというのに、多くのCDを持ち続けようとする夫。
反対する気になれないのは、やっぱり“音楽”が本人にとって本当に長い間、そしてこれからも、とても大切な存在なのだと気付かされたからでした。
考えてみれば、結婚生活よりはるかに長い付き合いなのです。
まさに「愛」ですね。
そんな確固たる思いの前では、センチ刻みでスペースをやりくりしようと躍起になっても、どうやら勝ち目はないようです。
自分の持ち物の方を調整して、なんとかすることにいたしましょう。
どうしてもスペースありきで、「これだけの量を処分しなければいけない!」と目標を課してしまう断捨離ですが、大切な家族の持つ想いは、何より尊重しなければと決めた出来事でした。
でも!
この「家族がもつ趣味への愛着」と、「捨ててスッキリさせたい!」という攻防は、まだまだ過ぎそう。(特に並んだギターとか)
……また目眩です。
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