家づくり 連載

唯渡邊唯渡邊

快適なリビングは「空間の仕掛け」にあり!プロが意識するプラン事例

リビングは家族が集まったり、お客さんを招いたりする家の中心的な場所です。

リビングに仕掛けを加えるだけで空間同士がより深く繋がったり、快適でもっと豊かな居場所にもなり得るのです。
そのやり方は、住み手となる家族の事情によってさまざま。

ここでは、家づくりでリビングプランを考える際に参考になる「仕掛け」を紹介。
さまざまな仕掛けのあるリビングとその空間を事例を交えて、一級建築士の視点で解説します。

仕掛けの種類と事例

和室(畳スペース)

使い勝手のよい畳のある和室。

来客用スペースにするなど、どちらかというと非日常的な活用となってしまう傾向にあるようです。
独立型の和室にしてしまうと、やがては納戸のような空間になってしまうことも多いよう。

ですが、和室をリビングに隣接させ、間仕切りなどで行き来できるようにすると、空間としての広さがでて、使い勝手も良くなるのです。

写真で事例を見てみましょう。
和室

右奥の和室への動線を、小上がりのようにしています。
腰をかけやすい場所が生まれ、座ってリビングにいる人と話ができるように工夫。

この仕掛けにより、リビングと和室の関係が深く結びついています。
また、間仕切りとなる引き戸は、壁の中に完全に収まる仕組み。
日常的に開放しておけば、リビングと一体して和室を活用できて、心地よい広い空間を満喫できると言えるでしょう。

ロフト

こちらは、リビングの吹き抜けとロフトをつなげた事例。
ロフト

高い天井の心地よさはもちろん、余剰空間を人が行き来したり、収納をしたりするスペースとしても利用できます。
視覚的にも、そして、利便性という点からもメリットがあるといえるでしょう。

なんとなくロフトが欲しいと考えている人は、ぜひ参考にしてほしい事例です。
リビングとロフトを空間とのつながりを意識して配置することで、活用方法がより具体的に見えてくるでしょう。

ワークスペース

大人がパソコンでちょっとした仕事をする、子供が勉強をする…。こんなふうにリビングを使っているお宅は多いものです。

ワークスペースをつくる際に、検討したいのがこちらの事例。

ワークスペース

リビングの一部に、作業用のカウンター机が設置してあります。
この仕掛けがあることで、リビングの活用度が大幅にアップ。結果的に、家族が自然に集まる環境になっています。

階段

リビングを通ってから個室に入るプランにしたい、と考える人は多いもの。
そんな人に知ってほしいのがこちらの事例。

階段

写真のように、リビングに階段を設ける場合は、軽やかなデザインを採用するのも一案。

リビングが視覚的に広く感じるだけでなく、階段そのものがリビングを象徴する存在となります。
加えて、開放的な階段が、上下階の空間を緩やかにつなげてくれるというメリットも生まれるのです。

 

リビングのプランを考えるにあたり、迷っていたり、整理がついていなかったりしたら、これらの仕掛けをヒントにしてみましょう。
人と空間の関係性を豊かにするための引き出しは、その組み合わせ方によって多種多様です。
家族にピッタリのアイデアを模索してみてはいかがでしょうか。

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