ロールスクリーンで建具!? リノベのプロに聞く、おすすめ建材・設備
リノベのプロたちは、今どんなものが気になっているのか?を知ることで、トレンドが見えてくるはず。
今回のゲストはシンプルで上品なデザインに定評があるaoydesign。
2018年末に竣工した横浜市内の自邸に取り入れてよかった設備・建材などを交えて、オススメやお気に入りを教えていただきました。
割れにくい左官材「ジョリパットシルキーパレット」

撮影 山田耕司
「ジョリパット シルキーパレットJQ55」(アイカ工業)は壁や天井の仕上げに本当によく使っている材料です。
左官材ですが非常に割れにくく、上の写真のお宅のように曲面に使っても、今のところトラブルがなく、重宝しています。
よりナチュラルな素材を希望されるクライアントの場合は、違う左官材を提案することもあります。
その場合どうしてもクラックが入りやすくなることは事前にご説明しています。
機能性の高さにビックリ。リンナイのデリシア グリレ
高機能の設備機器類に対して、基本的には「シンプルが一番」とあまり信頼してこなかったのですが、昨年末に竣工した自邸に、意匠性重視でデリシア グリレ(リンナイ)を選んでみて、機能性の高さにビックリ。
特にオート調理機能をはじめ、グリル部分のダッチオーブンやトースト機能によって、手間をかけずに美味しい料理ができます。
予定していたビルトインのガスオーブンをつけず、コンロだけにしたのですが、庫内(グリル部分)がコンパクトなので、手軽にオーブン料理を楽しめます。
框建具withロールスクリーン
ニチベイのロールスクリーン生地を使って、自邸の框建具を製作しました。フレームはツガ材です。
少し透けて見える生地を選んだので閉塞感がなく、かといって障子のように和風になりすぎず、ニュートラルな印象に仕上がりました。(ただ、生地が硬いので現場で張るときにかなり大変でした…)
経年変化も楽しめるKAKUDAI 横水栓
KAKUDAI 横水栓(レトロ)は庭用に何度か使ったことがあります。
はじめはぴかぴかなのですが、時間が経つとくすんだ色になっていい味わいになります。
操作性、意匠性ともに満足できるハニカムスクリーン
ハニカムスクリーンはセイキ、ウッドブラインドはナニックのものをよく使っていますが、自邸ではノーマンジャパンのものを初めて採用しました。
ハニカムスクリーンはコードレスタイプがあり、操作性や意匠性にとても満足しました。
浴室に取り入れたグランドウッドブラインドは樹脂製ですがフェイク感はなく、カラーラインナップが豊富で、スラット幅の広いものもあります。
閉めるときにワンタッチで下りてくる機能もあり、とても良かったです。
建築家の青山茂生さんと隅谷維子さん夫妻が主宰する設計事務所。新築、リノベーション、店舗設計まで幅広く手掛ける。隅谷さんは宅地建物取引士の資格も持ち、建築家の視点で物件探しも依頼できる。
イラスト 高垣秀雄