石は意外と高くない!リノベのプロに聞く、おすすめ建材・設備
リノベのプロたちは、今どんなものが気になっているのか?を知ることで、トレンドが見えてくるはず。
今回のゲストは南部健太郎さん。石や真鍮など、ちょっと高そう…というイメージのある素材を軽やかに使いこなす南部さん。
イマドキ感と上質さのバランスが絶妙な空間づくりの秘密は、そのあたりにありそうです。
石は意外と高くない!
石ってどうしても「高い」「ゴージャス」というイメージを抱きがちだと思いますが、そこまで高くないものも結構あるんですよ。
上の写真はキッチンカウンターに取り入れていますが、天然石ならではの模様の美しさや素材感が存分に生かされていると思います。
こちらはは、オリジナルでつくった石のコート掛け。
大切なコートを傷めず、インテリアとしても楽しめるところが気に入ってます。
ハンスグローエのシャワー&水栓
ハンスグローエのショールームは、ほとんどのお客さんと行きますね。
実際に触ってみると、質感の良さや動きがしっかりしていることがすぐわかるので、「これにします!」となることが多いです。
お金をかけてバスルームをつくり込んでも、シャワーや水栓がチープなものだとアンバランスになってしまいます。
毎日使うものですし、そこはちょっとこだわってもいいんじゃないかなと思います。
建築と一体化した造作家具
テレビを壁に直付けすると、意外にテレビが目立ってしまうのと、配線の処理のこともあるので、壁をふかして裏に配線を隠せるようにしています。
テレビが目立ちすぎないように、アイカの焦げ茶のポリ板で仕上げています。
こちらはリビングにちょっとくつろげるスペースを、ということでつくったデイベッド。
ソファとはまた違う雰囲気で、建築と一体化した造作家具ならではの良さがあると思います。
経年変化も楽しめる真鍮(ブラス)
室内をいい感じにリノベーションしても、照明が新品だとそこだけ浮いちゃうんですよね。
アンティーク照明を買って来て付けるというのもちょっと違うし…ということでオリジナルでつくったブラケットです。
少しずつ経年変化して空間に馴染んでくるのが真鍮の魅力ですね。
木製のキッチン天板の見切りとして。さりげないけれど、いいアクセントになります。
1972年東京都生まれ。2000 年にパートナーの久保緑子さんとAr.K一級建築士事務所を設立。住宅や別荘の新築、リノベーションまで幅広く手掛ける。オリジナルキッチンや造作家具も得意とする。
イラスト 高垣秀雄
※情報は「リライフプラスvol.31」取材時のものです