賃貸VS持ち家は結局どっちがいい?異なる3つの視点から分析
賃貸 VS 持ち家は永遠のテーマですよね。家はもっともお金がかかる支出です。
賃貸か持ち家か、どちらが自分たちの暮らしに合っているのか、しっかり見極めたいところ。
そこで、不動産のプロの意見や、マンションリノベ経験者の体験談、多くの人へのリサーチ結果などをまとめてお届け!
3つの視点から、賃貸か持ち家か、自分にとってどちらがベストなのかを分析していきましょう!
1.不動産のプロだから言える「損得だけで選んじゃだめ!」な理由

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賃貸と持ち家を比較するとき、もっとも注目されるのはトータルの費用でしょう。
“安い方がお得”とつい思いがちですが、不動産のプロは、経済的にお得かどうかとは違う観点から見極めることも大切だと説きます。
これまで不動産業界に約30年関わり、さまざまなお客さんを見てきたからこそ分かる、賃貸と持ち家のそれぞれのメリット&デメリットとは?
- 住み替えの容易さは断然「賃貸」が勝ち!
- 面積の広さを求めるなら「持ち家」
- 自由度は「持ち家」が高い。でも注意が必要!
- 賃貸は「住まいを失う可能性」がある点が最大の違い
どんな暮らしを望んでいるかは人それぞれ。
自分たちの理想の暮らしを基準に据えて、賃貸と持ち家の特徴をよく吟味して考える必要があることに気づかされます。
2.賃貸から持ち家へ住み替えたらどうなった?
築45年のマンションをリノベし、賃貸と持ち家の両方を経験したeiriyさん一家。
住み替えを行ったことで、暮らしや家計はどんなふうに変わったのでしょうか。
そもそもマンションリノベを計画したのは、それまで住んでいた賃貸物件の家賃が高すぎたから。
持ち家という選択は節約を目的としていました。
さて、実際の家計の変化をチェックしてみると、月々のローン返済額は、賃貸時代の家賃の86%に減ったことが分かりました。
その他、予想外の節約効果が現れ、大満足の結果に。
賃貸から持ち家へ住み替えを行うだけで、暮らしに対する意識まで大きく変わったようです。
3.1万8,000人の調査で分かった”今”の住宅への意識
一昔前は「夢のマイホーム」なんて言葉がよく使われましたが、住宅購入への意識は時代とともに変化します。
約1万8,000人の成人男女を対象に行った「住宅の居住志向や購買に関するアンケート調査」では、持ち家購入派が80.5%と全体の約8割を占めました。
マイホームへの憧れは依然として強い傾向にありますが、最近は景気や金融状況、自然災害などのリスクが高まり、「今は買い時ではない」という意見も増加しています。
また、若い世代では「住宅ローンに縛られたくない」という思いを持つ人も多いよう。
社会の中でも空き家の増加や地価の変動などの動きがあり、「家」をめぐる環境は刻々と変化しています。
賃貸か持ち家かは、固定観念で考えるのではなく、“今”と“これから”を読み取りながら、自分に合った選択をしていく必要もあるのではないでしょうか。