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鶴間 正二郎鶴間 正二郎

マンション建設現場のガードマンは実は大変なお仕事だった

ビルやマンションの工事現場は分厚いフェンスで覆われていて中でどんな人が働いているか覗き込むことはなかなかできませんが、唯一ゲートの外側の我々から見える場所に立っているのがガードマンです。

ただ立っているだけなので楽だと思われがちですが、意外にも相当大変な仕事です。

今回は工事現場のガードマンの裏の世界を皆様にご紹介します。

ガードマンは法令に基づく仕事

ガードマン

Graphs / PIXTA(ピクスタ)

ガードマンは警備会社から派遣されてくるのが通常で、警備会社は警備業法に基づいて業務を行っています。

実際の仕事としては出入りする車両の誘導や歩行者の安全確保がメインとなり、これらは警備業法において「交通警備」と定められています。

建築関係とは全く分野が異なっており、工事現場に出入りしている数多くの作業員の中でガードマンだけが特殊な存在となっているのです。

ちなみにガードマンは誰でもなれるわけではなく、過去の犯罪歴や暴力団との関係など8つの欠格事項が警備業法に定められています。

その点をクリアし、警備会社に入社して法令で定められた警備員教育を30時間以上受けるとガードマンとして警備業務に従事することができます。

着崩しやアレンジ厳禁のガードマンの制服

工事現場

PIXTOKYO / PIXTA(ピクスタ)

工事現場では一定のルール(所定の保護具の着用・半袖禁止等々)を守りさえすれば基本的に服装は自由で、多くの作業員は天気や気温の状況に応じて動きやすさを重視した比較的シンプルな服装をしています。

そんな中でガードマンだけは例外なく青系の制服にヘルメット、反射チョッキ、交通腕章、誘導棒というお決まりのスタイルですが、これには理由があります。

警備会社は警備業法に則って業務を行っており、業務中の服装については色、形式等について各都道府県の公安委員会に写真付きで届け出なければならない定めとなっているのです。

ガードマンの服装が届け出写真と少しでも違えば業法違反となるため着崩しやアレンジは厳禁で、そのため工事現場のガードマンの服装はいつも同じなのです。

ただひたすら立っていなければならない

ガードマン

Ushico / PIXTA(ピクスタ)

工事現場は通常なら朝の8時にスタートして夕方5時に終了します。

よほど大規模なものでない限り工事現場で車両の出入りはそれほど多いものではなく、そのためガードマンの一日の仕事の大半は歩行者の安全確保ということになります。

歩行者の安全確保といえば聞こえはいいですが、具体的な業務内容としてはゲートの前で歩行者を見守るというもので、ただひたすら立っていなければいけない仕事です。

しかも誰が見てもガードマンとわかる服装なので、サボっているとすぐにばれてしまいます。

ガードマンは辛いよ

マンション建設現場

ABC / PIXTA(ピクスタ)

工事現場において普通は作業をしていくうちに時間が過ぎていくことになりますが、ガードマンは立った状態でひたすら時間が過ぎるのを待つしかありません。

実際にやってみるとすぐにわかることですが、何もしないでただひたすら立っているというのは実に辛いものがあります。

複数のガードマンが配置されるような大きな現場なら交替で休憩をとることができますが、一人しかいない現場ではそうはいきません。

お昼やトイレもできる限り手短かに済ませて持ち場に戻らなければならないような現場も多く、そうなると休憩もままなりません。

また作業終了後の前面道路の水洗いやゲートの施錠がガードマンの仕事になっている場合があり、そのような現場では他の作業員が全員退場するまでガードマンは帰れません。

このように工事現場のガードマンとはなかなか大変な仕事なのです。

ただ立っていればいいのだから楽そうだなどと決して考えないようにしてください。

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