家づくり

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「地鎮祭」と「上棟式」は絶対にやるべき?

住宅を建てる際には、「地鎮祭(じちんさい)」と「上棟式(じょうとうしき)」が行われることがほとんどです。これらは日本独特の行事ですが、一体どんな意味があり、どんなことを行うのでしょうか。

1. 地鎮祭は何のためにするの?

古来の日本では、自然界のあらゆるものに神が宿るとされてきました。

そのために、家を建てようとする場合に祈願を行います。これが「地鎮祭」です。

地鎮祭

Satoshi KOHNO / PIXTA(ピクスタ)

1-1 地鎮祭を行うタイミングと内容は

「土地に宿る神様(氏神様)を鎮め、土地を使うことに対する許可を得る」ために行う行事なので、地鎮祭を行うタイミングは基礎を作る前になります。

土地に地縄を貼り、山砂を盛り、施主と大工さんらが順番に鍬を入れ、神主が祝詞(のりと)をあげます。

仏式で地鎮祭を行う場合は僧侶が祈願する場合もあります。おおよそ1時間くらいで儀式は終わります。

1-2 地鎮祭の費用は?

地鎮祭

pu- / PIXTA(ピクスタ)

地鎮祭をしっかりと行おうとすると10万円以上かかります。その内容は以下となります。
・初穂料・玉串料
・資材の設営料
・斎砂(いみすな。高さ40cm程度の砂盛りのこと)
・お供え物
・神主へのお礼
・棟梁、設計者 、職人へのお礼
・お弁当代

地鎮祭は、地域やハウスメーカーにより差があり、3万円程度で収まる場合もあります。

2. 上棟式は何のためにするの?

棟上げまで工事が終了したことを建物の守護神と匠に感謝し、無事に建物が完成することを祈願する儀式が「上棟式」です。

建築中

りつ。 / PIXTA(ピクスタ)

2-1 上棟式はいつ行うの?

一般的に上棟式は、新築の家の土台が出来上がり、柱、梁、桁、力板などの骨組みが完成したあと棟木を取り付けて補強する際に行ないます。

本来は地鎮祭と同じように神主を招いて行われていましたが、現在は棟梁が中心になって進めることが多いようです。

開催する日は「十二直(じゅうにちょく)」という暦によって決めることが多いようです。

「十二直(じゅうにちょく)」とは、あまりなじみがないですが、大安や仏滅のようなものです。

上棟式

行事の内容はおもに次のようなものとなります。
・棟梁が棟木に幣束(ヘイグシ)と破魔矢を立てる
・酒・塩・米をまき、お清めをし、上棟の儀を行う
・棟梁や大工さんに対して宴会を設ける(30分程度でお茶やお菓子をふるまう程度)

式の際に「餅まき」が行われる事もあります。

2-2 上棟式の費用は?

上棟式を行う場合もおおよそ10万円以上かかることが多いようです。内訳は、以下のとおりです。
・お清め用品
・お供えもの
・宴会料理
・ご祝儀(職人・建設会社関係者に対して支払う)
・引き出物

2-3 地鎮祭や上棟式は絶対にやるべき?

近年は簡略化され、地鎮祭や上棟式を行わないケースも少なくありません。

この傾向は、とくに都市部で顕著です。

地鎮祭や上棟式をやる・やらないは、施主が現在の経済状況や心理状況、スケジュールの空き具合から判断して構いませんが、祈願の際は、家づくりを依頼する施主や施工業者、設計者、棟梁、職人などの関係者が顔を合わせます。

そのために、お互いの顔を知ることができ、信頼関係を築く上でもこれらの祭事は行うことをおすすめします。

3.まとめ

上棟式

東北の山親父 / PIXTA(ピクスタ)

施工する側から見ると、とくに上棟式は施主から改めて感謝を伝えてもらえる場という認識があります。感謝されれば人間ですから嬉しいですし、ますます頑張ろうと考えます。また、ご祝儀をもらえば、素直に嬉しいものです。
これらの祭事は家を作る人の士気を高め、人と人とのつながりを育むことができますので、地鎮祭、上棟式についてもう一度考え直してみてはいかがでしょうか。

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