セキュリティの高いマンションのオートロックシステムの現状&物件の探し方
物騒な事件が後を絶たない昨今、セキュリティにもこだわりたいもの。
今回はオートロックマンションと防犯性の高い鍵に焦点を当て、そのセキュリティ現状を紹介。
また、セキュリティの高いマンションの探し方を紹介します。
1.オートロックは現代のマンション・セキュリティの王道
マンションの主なセキュリティとしては「24時間体制の有人管理」「防犯カメラ」「強化ガラス採用」などが挙げられます。
中でも「オートロックシステム」はここでは代表的な設備です。

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1-1 オートロックシステムの現状
マンション居住者全員が利用する共用エントランスに共用鍵を付けるのが「オートロック」。
鍵を持たない居住者以外は居住者または管理人の確認がないと立ち入れないために、高い防犯効果があります。
近年、高額なタワーマンションを中心に、共用エントランスに加えてエレベーターやエレベーターホールから部屋がある廊下に出る部分にも鍵かかかっている物件が多くなってきています。
ダブルオートロック、トリプルオートロックと呼ばれるこのシステムによって、非常に防犯性が高くなります。
1-2 セキュリティレベルが高い鍵もある

EKAKI / PIXTA(ピクスタ)
防犯性の高い鍵を使うことでセキュリティ度をアップさせることが可能です。
マンションに使われている鍵の種類はさまざまで、自室の鍵と同じ鍵でマンションのエントランスも開錠できる「集合キー」タイプなら、手軽で暗証番号を覚える手間も要りません。
ディンプルキーは構造が複雑で合鍵を作りにくいので安全性が高くおすすめです。
また、カードキー式も複製防止に効果があります。
暗証番号式も広く普及しています。ドアは電子ロックされており、テンキーによって暗証番号を入力しなければ解除されません。

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鍵が複製されるリスクはありませんが、暗証番号を知られてしまうと、集合キー式と同じく部屋まで一気に侵入することができてしまいます。
電気錠は鍵を鍵穴にあてはめるのではなく、電気の信号を送受信してロックを開閉するので、鍵穴に細工をして侵入するのを防げます。
スマートフォンなどで鍵を開閉するタイプは鍵穴がなく、専用のカードやキーが不要なので、紛失や不当な複製がしにくくなり、より安全性が高くなっています。
このように、鍵もセキュリティが高いものが登場しています。
ただし、便利なほど他人の手に暗証番号や鍵自体を入手したときには、すぐに部屋までたどり着けてしまうので紛失には注意が必要です。
2.セキュリティが整ったマンションを探す方法
セキュリティが整ったマンションはどのように探せばよいのでしょうか。
2-1 インターネットのポータルサイトで探すとき

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マンションのセキュリティを重視して物件を探す場合は、ポータルサイトの「こだわり検索」や「詳細検索」を活用しましょう。
多くのサイトに「オートロックシステムあり」「防犯カメラあり」など、セキュリティに関する項目が設けられています。それをチェックして検索しましょう。
2-2 新築マンションを検討するとき
新築マンションは、不動産のポータルサイトに掲載されていないケースが多くあります。
その場合は、興味のある新築マンションの専用ページでセキュリティの紹介部分をよく読みましょう。
2-3 設備に加えて周辺環境もチェック

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物件を実際に見に行くことで、さらに防犯性・安全性の高い物件を探すことができます。
インターネットの情報だけでは分からない、周辺環境やマンションのコミュニティの雰囲気などが分かります。
マンション周辺の人通りがほとんどなく夜間が暗いのはセキュリティ面でマイナスポイントになり、地域住人のつながりを感じられる場所にあるマンションはプラスポイントになります。
これらは、セキュリティと密接な関係があるのでじっくり観察すべきです。
2-4 マンション自体の造りを確認する
また、マンションの造りも確認しましょう。
外部に面した1階共用廊下の塀が低い、屋上に誰でも入れるようなマンションは、オートロックがあっても部外者が侵入しやすいので、セキュリティ上はあまりおすすめできません。
3.まとめ

あみん / PIXTA(ピクスタ)
オートロックは防犯上、大変有効な設備です。しかし、完璧ではありません。
その仕組みや種類を理解したうえで、周辺環境やマンション自体の造りを確認し、防犯効果が高い物件を選ぶことが、リスクを軽減するために必要なのです。