家づくり

WriternistaWriternista

高断熱で快適な家をつくるために必要な基礎知識をおさらい

現在の日本の住宅は断熱、つまり冷暖房器具をいかに効率的に使用できるかに焦点が当てられています。

では、高断熱の家を作るにはどんなことに注目すればよいのでしょうか。

1.断熱材にこだわる

ひと言で「断熱」といっても色々な種類・工法があります。工法は2種類、材料は3種類です。

断熱材

HIME&HINA / PIXTA(ピクスタ)

1-1 工法は2つ

壁や天井、床などに断熱材を入れますが、柱と柱の間に断熱材を入れる「充填断熱工法」と、柱の外側に断熱材を張り付ける「外張り断熱工法」の2つがあります。

充填断熱工法

充填断熱工法は、グラスウールやロックウールなどの繊維系断熱材を使います。

機械を使って吹き込む、またプラスチック系断熱材と合板などが一体となったパネルを貼り込むなどの方法で断熱材を充填します。

トータルコストが安いのが特徴ですが、すき間ができやすくなるのが欠点です。

外張り断熱工法

外張り断熱工法は、おもにプラスチック系の断熱材を、壁や屋根の外側から施工するもの。

メリットはすき間ができにくく、結露しにくいこと。コストは充填断熱工法に比べ高くなります。

鉄筋コンクリート造では断熱層が構造躯体の内側にあるのを「内断熱」、外側にあるのを「外断熱」と呼びます。

1-2 材料は「無機質系」「木質系」「発泡プラスチック系」の3種類

無機質系

ガラスや鉱物などを細かい綿状にした断熱材で、「グラスウール」や「ロックウール」などがあります。

木質系

古紙を再利用した「セルロースファイバー」のような木質繊維を利用した断熱材です。

壁や天井の中に吹き込む施工方法を用いることが一般的です。

発泡プラスチック系

各種プラスチックを発泡させて製造する断熱材で、硬質ウレタンフォームはこの種類に属します。

種類によりボード状にして使う方法と、吹き付けて施工する方法があります。

2.ガラスから熱は逃げていく

住宅に窓をたくさん設けたものの夏は暑く、冬は寒いと感じている人はいませんか。

断熱というとまず断熱材を思い浮かべる人が多いようですが、窓やドアといった開口部は住宅の断熱性に大きな影響を及ぼします。

窓

akey / PIXTA(ピクスタ)

2-1 まずは、窓の断熱性を高めて

1992年の「省エネ基準レベルの断熱性能の住宅での計算例(経済産業省)」の試算によると、夏は窓から熱の71%が入り、冬は48%が逃げているそうです。

住宅の断熱性能を高めたいならば、窓の断熱性能を高めることが大切です。

2-2 どんな種類のガラスがあるのか?

断熱機能を高めたガラスには「複層ガラス」「Low-E複層ガラス」があり、これらを採り入れることをおすすめします。

複層ガラス(ペアガラス)

複層ガラスは、スペーサーという部材で、2枚のガラスの間に中空層を持たせて、乾燥した空気やガスなどを挟み込むことで断熱性を高めたものです。

断熱性に優れていて、冷暖房の消費を抑えることができるので、省エネ効果があります。

また、冷たい外気の影響を受けにくいために、冬場に発生する結露を発生しにくくします。

新製品になるにつれ、中空層が厚くなる傾向があり、近年では1.5ミリ以上あるものも登場しています。遮音効果や防犯効果もあるため、一般住宅だけでなく、ビルの窓や賃貸住宅などにも使われています。

似たものに「合わせガラス」がありますが、複層ガラスとは別物です。

合わせガラスとは、ガラス同士の間にフィルムを挟み込んでいるため、空気層がありません。

Low-E複層ガラス

複層ガラスの内側に特殊な金属膜(Low-E膜)をコーティングしたものが「Low-E複層ガラス」です。

「熱貫流率」が複層ガラスより低く、断熱性能が高いと言えます。

また、特殊な金属のコーティングがされているため、紫外線のほか赤外線も反射するため、遮熱性も高くなります。

「Low-E複層ガラス」はガラス自体に色味があり、メーカーにより異なりますので、確認をしましょう。

また、ほかのガラスよりも価格は高めになります。

3.まとめ

新築

Makes / PIXTA(ピクスタ)

高断熱の家をつくるには、断熱材をしっかりと家の床・壁・天井に敷き詰めるだけでなく、窓ガラスの性能にも注目することが必要です。

現在の住宅で重視されている高気密な住宅を建てるためにも断熱性能の向上は欠かせません。

建築会社と打ち合わせする前に断熱材とサッシの基礎知識をもう一度おさらいしておきましょう。

  • B!