押入れを「機能的なスペース」にする収納術とは?(後編)
深い奥行き活かすために、“3次元”な収納術をご紹介した前編。
今回は、「押入れに、クローゼットのように“普段使いの洋服”を入れたい」という人のために、 整理収納アドバイザー・金内朋子さんの押入れを参考に、深い押入れ空間を効率的に使うためのさらなるノウハウをご紹介していきましょう。

まずはもう一度、押入れ全体写真を
今回の後編では、押入れの上段右側、洋服収納エリアについて説明していきます。
押入れのある和室は寝室を兼ねているので、カゴを用意し、ここで寝る家族のパジャマを入れに。
起床して、その日の夜も着る予定ならこのカゴの中へ。もしも洗うなら、洗濯機へ直行させます。
パジャマを脱いだら、服選び。オンシーズンに着るものは棚の中に。洋服を重ねるのは3、4枚程度にとどめておき、服が見やすく、かつ、取り出しやすいようにしています。
お店のように収納することで、服選びの時間が短縮。また、手持ちの服を“パッと見”で把握できるため、コーディネートしにくい、あるいは、似ている服を新たに購入してしまうというミスを防ぎやすくなります。
おかげで、無駄づかいも減っちゃいますね!
■プチDIYで、もっと使いやすく!
じつはこのパルプボード製のラックは、もともと2段。棚を増やした方が使い勝手が上がるので、4段に棚を増やしたそう。
そのやり方は簡単。ホームセンターでMDF(板)を購入し、その際に適当な長さにカット。「冂」の形に板を組み合わせ、両面テープなどで貼り付けるだけと、お手軽なDIYで完成です。
■100均のプラスチックカゴも、ひと工夫で「引き出し」に!
靴下や肌着は、自作の引き出し収納へ。
100円ショップで購入した書類ケースを横に倒して3段重ね、その中にやはり100円ショップで購入したプラカゴをイン。プラカゴ前面の穴を利用して革ひもの持ち手をつければ、“引き出し収納”が完成!
お金をかけていないのに、これはなかなか高い完成度ですね。
いかがでしたか?
ホームセンターや100円ショップを活用するだけで、押入れ空間がずっと使いやすく! また、使いやすくなると、洋服にまつわる無駄づかいが減ることもおわかりになるかと思います。
金内さんの押入れを参考に、ぜひあなたも押入れ収納を見直しましょう! 住まいのことに興味がある方は「住まいの設計」もチェックしてみて。
撮影/池田充