家づくり

WriternistaWriternista

外壁選びは家の寿命に左右する。知っておきたい種類と特徴

家の外壁には遮音や騒音、耐火などの役割があり、住宅の寿命に大きく関わってきます。

外壁にはおもにどんなものがあるか、またそれぞれの特徴やコストなどについてご紹介します。

1. 外壁の種類

まずは主な外壁材の種類を紹介します。

1-1 サイディング

外壁

siro46 / PIXTA(ピクスタ)

ボード状の外壁材で、レンガ風などの窯業系やガルバリウム鋼板などの金属系、木質系などがあり、比較的安価であること、耐熱性、耐火性、耐水性に優れていることが特徴です。
 
<窯業系サイディング>
窯業系サイディングは、セメント質と繊維質を主な原料として作られています。
セメントなどの原料を釜で圧力をかけながら高温で成形し、それを養生します。

タイル風のものから石積のものまで様々なデザインがあります。
厚みのバリエーションも多様ですが、16ミリ以上が主流。
厚さがあるものには耐火性能が備わり、防火地域で使われるものもあります。

40坪程度の住宅ならば厚さが2ミリ上がるだけで100万円近く価格はアップしますが、その後のメンテナンスや耐久性にも差が出ます。
 
<金属系サイディング>
金属系サイディングは鉄やアルミニウムなどの板材に、発泡系樹脂断熱材を補強材として成形された外壁材です。

軽量で施工が楽。厚みは15ミリほどが一般的です。
釘をサイディングの重なる部分に打つので、釘の跡などが目立ちません。

成形した際には色が付いていないため、工場や現場で塗装を行い、その方法によってメンテナンスの費用がかかります。
その塗装の方法によって、メンテナンスにかかる費用が変わってきます。

5~7年程度で割れたり、収縮して隙間が開いたりしますので、都度メンテナンスが必要です。
 

1-2 ALC

ALCとは軽量気泡コンクリートのことです。有名なところでは「へーベルハウス」が取り入れています。

耐火性能はありますが、重量があって断熱性能に乏しいコンクリートの欠点を改善したのがALCです。

ただし、材料費、上塗りする塗料ともに割高で、施工等に製品知識が必要になりますので、業者選びを間違うとメンテナンスで苦労します。

1-3 タイル

タイル

Yury Asotov / PIXTA(ピクスタ)

粘土や石材を細かく砕いたものを焼き固めたのがタイルです。材料自体の耐候性や耐久性は非常に優れています。

留め付けの方法は「湿式」と「乾式」の2つの方法があり、専用金具や専用ボンドなどで下地材に留める「乾式」が一般的になってきています。

耐久性やメンテナンス性に優れ、高級感を保てることから大変人気があるのですが、イニシャルコストが高い点や、地震が起こった際の剥離が起こりやすい、雨水侵入などによって下地が劣化するのに下地材の劣化が分かりにくい、などの欠点もあります。
 

1-4 セメントモルタル

外壁

スムース / PIXTA(ピクスタ)

セメントモルタル塗りとは、湿式の外壁仕上げの方法の1つです。

塗り方によって様々な表情を作ることができるため、個性的な外壁にしたい人から支持されています。

現場で施工するため、職人の腕と知識、経験がものをいい、雨漏れやクラック(=ひび)による構造躯体の腐朽などに差が出ます。

2.近年登場した機能重視の外壁

近年、製品改良がなされて高機能な外壁が登場しています。代表的な2種類をご紹介します。

2-1 親水性サイディング

サイディングの表面に「シリカ」や「フッ素」などの水蒸気を吸着する機能をもつ物質を塗布することで、外装材の表面に薄い膜を形成し、静電気の発生や汚れを付着しにくくし、長期間にわたり綺麗な状態を保つことができるのが「親水性サイディング」です。

15~30年程度の期待耐用年数を持ち、一般的なサイディングよりも塗り替えに必要な費用を抑えることができます。
 

2-2 光触媒サイディング

光触媒サイディングとは、サイディングに「酸化チタン」など、紫外線を受けることで有機化合物を分解する機能をもつ物質を塗ることで、長期間にわたり綺麗な状態を保つことができるサイディングです。

汚れを太陽の光で分解し、雨で流す「セルフクリーニング機能」があり、耐用年数も非常に長いです。

有機化合物を分解することで、空気をキレイにする、ウイルスの増殖を防ぐ、臭いを分解するなどの機能も備えています。

デメリットは、塗るのが難しく、下地の仕上がりが悪いと効果が薄れる、日光が当たらないと性能を発揮できない、土や砂、サビには効果がないなどのデメリットがあります。

3.まとめ

新築住宅

ABC / PIXTA(ピクスタ)

このように外壁にはいろいろな種類があります。

デザイン性だけを重視するのではなく、耐久性、防火性などの機能面も考えて、建築家などの専門家を交えて、時間が経ってもクラックや雨漏りが起こりにくく、躯体に悪影響を及ぼさないような製品を選びましょう。

  • B!