バブル期よりも高い!? 今「札幌」のマンションが高騰している、その魅力は?

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いま、札幌中心部の新築マンションが、バブル期を上回るほど価格が高くなっています。
2、3年前なら3,000万円台クラスの物件が、軒並み高騰し、民間の不動産調査会社によると、2015年の新築分譲マンションの平均価格はなんと4,000千万円台!
地域によっては、5〜6,000万円台も増えているとか。
住宅ローン金利が低くなっている今が買い時とはいえ、「この価格では払いきれる自信がない……」と嘆く声もちらほら聞こえてきますが、今回は、そんな価格の高まりの背景にある、札幌暮らしの魅力を探ってみましょう!
■札幌のにぎわいは「チカホ」から!

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札幌市中央区のJR札幌駅と大通地区、すすきのエリアまでを結ぶ地下道「札幌駅前通地下歩行空間」(愛称・チカホ)が開通5年を迎え、ますますにぎわいを見せています。
1年の半分を雪が覆う札幌の街を、足元を気にせず歩けて便利なチカホ。
午前5時45分〜翌午前0時半まで利用できるので、通勤、お買いもの、そして飲み会で遅くなった日も安心して歩けますね。
こうして楽にアクセスできるだけでなく、広場では、パフォーマンスや音楽等のイベント、アートイベントなども開催され、札幌カルチャーを満喫できそうです。
■札幌人に聞いてみた!札幌暮らしのメリットは?
北海道といえば、「寒さと雪が大変」とか「車がないと生活できない」といったイメージを持っていた大阪出身の筆者ですが、札幌出身の知人に「札幌生活ってそのへんどうなの?」と疑問をぶつけてみました。
すると意外にも、快適な暮らしが可能なようです。
■寒さも雪も気にならない!?

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言わずもがなな豪雪地帯ですが、首都圏出身者が思うほどは雪は気にならないのだとか。
というのも、札幌中心部の道路はロードヒーティングがなされていたり、前述の地下歩道があったりと、移動は快適。
またマンション住まいなら、管理会社が除雪してくれるので、雪かきも不要な場合が多いのです。
寒さに関しては大阪や東京の方がツライ時もあるようで、札幌の室内温度が日本1高いことや、日中の寒暖差が本州の都会に比べて少ないこともあって、厳しい寒さの中でもぬくぬくと冬を過ごせるといいます。
「雪が多くて寒い地域」ということは、それだけ冬に対応できるということ。雪の日の東京のようなパニックとは無縁です。
もちろん夏は涼しく、東京の5月位の気温が初夏から初秋まで続くような感覚。
さらにクーラーが効きすぎているお店も少ないので身体への負担も少ないそう。
■車の保有率は低め、本州との交通費も安上がり

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世帯別の自家用車保有率(平成26年)は第41位で、実は全国平均よりも少ない北海道。
札幌は地下鉄もあるので、車がなくても便利に移動できるうえ、首都圏ほどの混雑もありません。
また、東京、大阪、名古屋からの距離は遠いものの、移動費用は意外と安く、ジェットスター、バニラエア、ピーチアビエーションなどのLCCがあるので東京まで片道数千円で行ける事もあります。
さらに2016年3月に函館まで開通した北海道新幹線が2030年代には新幹線が札幌までつながるので、東北や関東圏との行き来も便利になりそうです。
■都会暮らしとノンビリ暮らしのいいとこどり

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美しい都市計画の上に広がる札幌の街は、デパートや繁華街だけでなく、おしゃれなショップやカフェもたくさん。
コンサートホールやシネコン、クラブ、アウトレットやコストコ、サブカルチャーを楽しむお店も一通りそろっています。
さらに首都圏に比べて嬉しいのが、「混んでいない」ところ。 延々順番を待つこともそんなになく、お店の面積にもゆとりがあって快適なのだそう。
そんな都会的な暮らしと一緒に、自然豊かな生活も叶うのが札幌の魅力です。
北海道は人口1人当たりの公園面積が全国1位。
平成24年のデータによると、意外と緑が多いと言われている東京23区は1人当たりの公園面積が3平米ですが、札幌は12.4平米と圧倒的(北海道全域で見ると36.8平米)!
子育て世代にも嬉しい街ですね。
国内外からの注目を集める札幌のくらしには、首都圏にはない魅力がまだまだたくさん詰まっていそう。
新築マンションだけでなく、中古物件にも目を向けながら、すてきな生活を実現したいですね。
(オカダヒロタケ)