ペットにやさしい床材、壁紙の選び方。快適に暮らすためのポイント
ペットと暮らすことは生活に癒しを与えることもでき、近年大変人気があります。
しかし、犬や猫と一緒に暮らす住宅には特有のトラブルもつきもの。壁や床、家具などにキズや汚れが付きやすく、悩んでいる人もいるでしょう。
ここでは、ペットにやさしい床材と壁紙の選び方のポイントをご紹介。
1.ペットと暮らすときの壁紙選び
犬は室内を歩くとき壁に沿って歩く習性があり、その部分が黒ずんだりし、ネコは壁が爪とぎの対象になりやすく、ペットを飼っていると壁紙は傷みやすくなります。
1-1 「表面強化」「防キズ」「防汚」「撥水」の機能をもった壁紙を選ぶ

ba11istic / PIXTA(ピクスタ)
ペット用などで、一般的な壁紙より引っかきキズや衝撃、汚れなどに強いものが販売されています。
特殊加工により、ひっかき傷や爪研ぎなどに強い壁紙を選ぶと、傷や汚れが付きにくくなるだけでなく、掃除もしやすく、水拭きや中性洗剤だけできれいになります。
また、消臭機能が追加された壁紙もあります。
1-2 キズ防止に効果的な腰壁と漆喰壁
また、壁面は、床から腰の高さくらいまでが傷や汚れがつきやすいです。
これをふまえて腰壁(壁の下半分に板材等を張りめぐらせた壁)部分だけに傷に強い特殊な強化シートや板材を貼る方法があります。
こうすることで、万が一傷がついてしまったときに、腰壁の一部分を替えるだけでよく、リフォーム代をできるだけ抑えることが可能になります。
2. ペットと暮らすときの床材選び
滑りにくく弾力のある床は、ペットの足腰に負担をかけないので理想的といえます。
リビングの床材として普及しているフローリングは掃除がしやすく人にとっては快適ですが、滑りやすいため、ペットにとって大きな負担になると言われています。
おすすめの素材はクッションフロアやコルク材、毛足の短いカーペットなどです。
クッション性のある床材は足音を軽減させる効果も備えているので、マンションやアパートに住んでいる人に、ぜひ利用してもらいたい素材です。

Banepx / PIXTA(ピクスタ)
2-1 足腰にやさしい素材はクッション性のあるもの
クッションフロアは丈夫で耐久性に優れたビニール製でクッション性のある、シート状の床材です。
ペットの足腰にやさしいだけでなく、水拭きができお手入れカンタン。ハサミで切れ、施工も簡単です。
フローリングと比べると滑りにくい素材で足腰への負担は軽減しますが、表面が傷つきやすい、部分的な交換がしにくいなどのデメリットがあります。
2-2 洗える吸着タイルカーペットを部分的に敷いて
床全体を新しい素材に替えるのが難しいので、部分的に施工したいという人は、ペットの水飲みスペース、トイレやゲージ周りなど、特に汚れやすい場所にタイルカーペットを敷いてみてはいかがでしょうか。
扱いやすくて、クッションフロアの施工費と比べてもリーズナブルです。タイルカーペットのほか、クッションフロアやラグなどを部分的に敷くのもよいでしょう。
2-3 フロアシートなら床暖房にも対応できる
フロアシートはシールタイプで施工が簡単です。
クッションフロアに比べて厚さがないために、床に段差ができません。床+暖房の熱も伝わりやすくなっています。
3. まとめ
ペットによる住まいの傷は賃貸住宅でも持ち家でも気になるところです。
壁や床の素材をこのようなものに変えるだけで、ストレスを軽減させることができるのではないでしょうか。これからリフォームをする人や、家を建てる人は、ぜひ検討してみて下さい。