子育て・教育

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「ほめ写」って知ってる?子どもの自己肯定感を高める新習慣

「ほめ写プロジェクト」とは写真を使って子どもをほめることで、子どもの自己肯定感を高める新たな子育て習慣を発信、啓発する活動。
先日、東京地区のセミナーが開催され約90組の参加者が集いました。今回は「ほめ写」(ほめしゃ)の始め方や、ほめるコツについてお伝えします。

子どもが自分に自信を持つには?

スキンシップ

Pangaea / PIXTA(ピクスタ)

子育て中のパパとママは子どもが自分に自信を持ち、前向きな気持ちで毎日を過ごしてほしいと誰もが願うはず。それを叶えるポイントが「自己肯定感」を高めることです。自己肯定感が高い子は自分に自信を持ち、やる気やあらゆるシーンで積極的に取り組みます。それが他人を思いやる気持ちにも繋がります。

一方、自己肯定感が低いと失敗を恐れ、挑戦をしたとしても壁にぶつかるとすぐに諦めてしまう傾向にあります。内閣府が発表した調査では先進国の中で日本の子供は自己肯定感が極めて低いという結果も出ています。

ほめ写プロジェクトの調査によると90%以上のパパとママが子供の自己肯定感を育む必要性があると感じていますが、具体的に子どもの自己肯定感を高める方法がわからないと悩んでいるのが現状です。そこで始めたいのが日常的に「子どもをほめる」ことです。

「条件付きほめ」と「無条件ほめ」の違い、それぞれのポイントは?

ほめ方には「条件付きほめ」と「無条件ほめ」の2種類あるので両方おこないましょう。条件付きほめは、子どもが頑張って何かを成し遂げた「努力」と「達成」をほめることです。

教育評論家の親野智可等(おやのちから)氏

登壇されたほめ写プロジェクトのキーマン、教育評論家の親野智可等氏によると、日本人は人をほめるのがとても下手だと言います。

「条件付きほめ」のポイントは、「部分ほめ」と「場面ほめ」

「部分ほめ」は、漠然と人を見て評価するのではなく、その人のキラリと光る所を見つけてほめることなのだとか。例えば子どもの書き取り帳を見て全体的に上手な字が少なくても、その中で上手く書けた字や、部首や作りで良く書けた箇所を思いきりほめてください。(親野式ほめ方例:タテ画の天才だね! このハライがとても上手だね!)

漢字の練習

EKAKI / PIXTA(ピクスタ)

「場面ほめ」は、見過ごしがちな子どもが見せる優しさや気遣いをほめること。(親野式ほめ方例:兄が弟の靴を揃えてあげた時、「お兄ちゃん優しいね~!」)

親御さんは子どもへの愛ゆえに「しなきゃだめ」「しちゃだめ」とダメダメを連発してしまいがちです。しかる行為を続けると、次第に子どもは自己肯定感が低くなります。すると、自分に自信が持てなくなる、親が自分をダメな子だと思っていると感じ始めて親に愛されていないという根源的不安に陥る恐れがあり、やがては親子関係が崩壊すると警鐘を鳴らします。

一方の「無条件ほめ」は努力や成果などに対してではなく、「あなたがいてくれるだけで幸せ」「大好き」と、子どもの存在そのものをほめることです。そこで、無条件に子供をほめることに活用したいのが「写真」です。

「撮る」「飾る」「ほめる」の3ステップがほめ写!

イクメン

shimi / PIXTA(ピクスタ)

撮るコツ

写真を撮る時は特別なシーンばかりでなく日常のシーンを撮ります。(例/習い事や縄跳びの練習、兄弟が家で遊んでいる様子など)。兄弟姉妹がいる場合は枚数や写し方を揃えること、仕事でふだん家にいる時間が少ないパパの場合はパパと子供が一緒に映っている写真を沢山飾る事が大切です。

 

飾るコツ

写真は子ども目線の高さで生活動線上に貼りましょう。お気に入りの写真はA4サイズ程度の大きめにプリントするのがおすすめ。何度も何度も目にして子どもに反すうさせます。できれば飾る写真は子どもに選んでもらいましょう。ほめ写に便利なツールなども商品化されていますので、それらを活用するのもひとつの方法です。

壁に穴を空けずに壁を傷つけないフックで気軽にほめ写! 左/コマンドフック 壁紙用(カレンダー用) 右/コマンドフック 壁紙用フォトクリップ ホワイト 共にスリーエム ジャパン株式会社製

 

お気に入りは大きくプリントしてオリジナルパネルに。左/WALL DECOR(ウォールデコ)  右/Shacolla(シャコラ) 共に富士フイルムホールディングス株式会社製

ほめるコツ

飾った写真を見ながら「この時はがんばったね」と努力や成果をほめると共に「大好きだよ」「生まれてきてくれてありがとう」と無条件に子どもをほめましょう。写真があると自然とほめ言葉が出てきます。

「ほめる」を続けるにはパパやママ自身が満たされている事も重要

2人目の登壇者であるプロカメラマンの織田隆一氏。年間数百組の親子写真の撮影を通じ子どもを「ほめる」重要性について語っていただきました。

ファミリースタイルフォト代表 織田隆一氏 ご自身は3人のお子さんを持つパパ

撮影現場で上手に笑えない、撮影に応じない子どもの親御さんには共通点があると言います。それはできない子どもに対して命令口調でダメ出しをすること。叱ったり怒鳴ったりすることは、寒い日に冷たいシャワーを浴びさせているようなものだと言います。ダメ出しやキツイ言葉を子どもに向け続け押してしまうと、子どもが本能的に押し返してきます。

イイね!をする感覚で我が子を無条件にほめるのがおすすめ

いいね!

mits / PIXTA(ピクスタ)

子どもを押すのではなくしっかり受け止め、無理にコントロールしようとしないで接することが大切で、SNSのイイね!をする感覚で我が子を無条件にほめること。子どもをほめ続けるには、パパやママ自身が満たされていることも重要と織田氏は力説。

日本のママは自分の時間をほぼ子育てと育児に費やす人が多いため、なかなか自分自身の自己肯定感を育める環境にいません。ぜひ自分で自分の機嫌を良くする努力をしてほしい、とも。それが家族関係の向上につながると織田氏は言います。まずは夏休みや運動会に撮った写真を飾る事から「ほめ写」をはじめてみませんか。

 

取材協力 ほめ写プロジェクト

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