麦茶の「ちょい残し」が争点に!? 家庭内事情を大調査
まだまだ残暑厳しいこの季節。冷蔵庫には麦茶を常備しているという家庭も多いでしょう。
特に子どもがいると麦茶の消費量は多く、頻繁に作ることになりますよね。
そんな毎日の麦茶作りが、昨今では家事分担における意外な争点になっていることをご存知でしょうか。
サントリー食品インターナショナル株式会社が行った調査結果をご紹介します。
夏場の麦茶消費量はとても多い!
調査ではまず、小学生以下の子どもがいる男女5,552名を対象に「夏にご家庭で飲む量が増える飲料」を聞きました。
すると、2位の「スポーツ飲料」(44%)や3位の「ジュース」(35%)に大きく差をつけて「麦茶」(88%)が堂々の第1位に。
夏は1日でどのくらいの麦茶を消費するのかについて聞くと、「1~1.5L未満」、「2~2.5L未満」の割合が多い結果になりました。
これは子どもの人数や両親の職場が自宅内なのか自宅外なのかという働き方にも大きく影響するでしょう。
しかし、毎日2L以上麦茶を消費するという家庭がトータルで46%と約半数であることを見ても、麦茶作りは多くの家庭における家事負担であることがわかりました。
そんな家庭における麦茶作りは、やはり母親がメインで担っている家庭が多いでしょう。
今回の調査でも、麦茶作り担当は「ママ」(59%)、「パパ・ママ」(32%)、「パパ」(5%)となり、ほとんどの家庭で母親が頑張っていることがうかがえる結果に。
毎日だから意外と負担が募る麦茶作り
「麦茶づくり」にかかる時間は、煮出しの場合で1日あたり平均約1.2時間、水出しの場合は平均約1.9時間という結果になりました。
この時間は作り始めてから麦茶が飲めるようになるまでの時間。その間ずっとかかりっきりになるわけではありません。
しかし、煮出しは水出しよりも短時間でできあがりますが、お湯を沸かすだけでなく、煮出した後に麦茶ポットを冷まさなければいけないので相応の手間暇がかかります。
一方の水出しはお湯を沸かす手間はないけれども出来上がるまでに時間がかかり、なくなる前に新たな麦茶ポットで作らなければいけないのでそれなりに大変。
実際に今回の調査でも、実に85%もの人が「麦茶を作るのが間に合わなかった、または作り忘れて切れてしまった経験がある」と回答しています。
夏場の毎日の麦茶作りは、意外にも大きな家事負担となって母親にのしかかるのです。
「ちょい残し」をどうするかが家事分担の大きなポイント
その負担が家族の行動によってストレスに変わることも。
麦茶作りにおける最もストレスに感じることを聞くと、67%の人が「冷蔵庫に麦茶が残り1cmほど(あと少しで飲み切る量)の状態で残されていること」と回答。
「まだ残っているので、新しい麦茶は作りません」とでも言わんばかりの「ちょい残し」は、もはやあらゆるポイントにおける夫婦の家事分担あるあるではないでしょうか。
例えばトイレットペーパーやシャンプー・トリートメント、ボディソープなど、もうほとんどないことに気付いた人が入れ替えや詰め替えをすればいいものを、「ちょい残し」状態で次の人に委ねる場面は少なくありません。
筆者宅の場合は、牛乳がまさにそう。夫は牛乳パックを洗って乾かしてリサイクルに出すようにカットする手間から逃れるため、ほんの少しだけ入った状態で冷蔵庫に入れることがたびたびあります。
「ちょい残し」をした方は、きっと「妻がやってくれるだろう」という軽い気持ちなのでしょう。
しかし「ちょい残し」をされた方はその姑息さに「これくらいやってよ!」と相手に失望してしまいます。
それが何度も続くと、イライラは爆発してしまうかもしれません。今回の調査でも、「飲むなら少しだけ残すな!」「次の人のことを考えんかい!」「思いやりが足りない」など、イライラの度合いが強い声が多く聞かれました。
麦茶に代表される家庭内の「ちょい残し」。
相手のためを思いやって自主的に作り替えや詰め替えを担うことは、些細なことのようで夫婦円満においてはとても大きなことだということがよくわかった調査結果となりました。
【参考】
夏の定番飲料! 家庭内“麦茶事情”を大調査! 「麦茶づくり」の時間※は1か月36~57時間!? 冷蔵庫内の「ちょい残し」が一番ストレス!