家づくり

杉山梢杉山梢

快適な住まいのために守りたい3つの法則

日刊住まいが、住宅にまつわる名著をピックアップ。
今回は、日々暮らしにくさを感じている私が「住まいのリセット」という言葉に惹かれて手に取った著書『40代からの住まいリセット術-人生が変わる家、3つの法則-』をご紹介します。

著者は水越美枝子さん。
大手ゼネコンで商業施設やマンションなどの設計にたずさわりバンコクでの勤務を経たのち、一級建築事務所アトリエサラを立ち上げました。
住宅設計の分野で建築デザインからインテリアコーディネートまで、トータルでの住まいづくりをサポート。

著書では、「動線、収納、インテリア」を住まいをリセットするための要素として挙げています。
この3つの要素を黄金のトライアングルにするために必要な3つの法則とは具体的にどのようなものなのか、ひとつずつ見ていきましょう。

「短い動線」で暮らしの効率をアップする

洗濯

Deja-vu / PIXTA(ピクスタ)

長年同じ家に住んでいると、不便でもそのまま暮らしていたり、そもそもどれだけ不便か気づかずに暮らしていたりすることがあります。
不便を生み出している原因は、暮らしと間取りが合っておらず、複雑な動線を強いられていることにあります。

家のなかでの移動が少なく済むように動線を見直せば、生活のなかで無駄な動きが減り、効率的に暮らすことができます。

本書では具体的に洗濯動線、洗面室の機能、キッチン動線の見直し方が解説されています。

「適所の法則」と「適量の法則」で自然に片づく住まいに

リモコン

MAPS / PIXTA(ピクスタ)

「短い動線」の実現に欠かせないのが収納です。「適所の法則」と「適量の法則」にのっとって収納を見直すと、「片づけなくても片づく住まい」が実現すると水越さんは言います。

「適所の法則」とは、動線を考えて置く場所を見直し、それを家族にも実践してもらうことです。
使う場所にモノを置いておき、かならずそこに戻す。これを徹底します。

「適量の法則」とは、モノを選別したりまとめたりすること、また収納スペースを増やすことで収納するモノを調整することです。
収納に対する基本的な考え方が解説されているので、基本に立ち返ってシンプルに考えることができるように思います。

「自分らしいインテリア」で好きな住まいを実現する

インテリアシッョプ

Ugan / PIXTA(ピクスタ)

動線と収納を整えると、とても暮らしやすくなります。そのうえで、住まいに「自分らしさ」を加えるのがインテリアです。

インテリア選びのさまざまなコツが紹介されていますが、なかでも私がぐっと来たのが「室内に置くものを選ぶ時には、いわゆる日常使いの小物にいたるまで、今このときから、妥協をしないで選ぶということをぜひ、念頭においてほしいと思います」という一文です。

目に入るものすべてが自分の好きなものであれば、それはとても幸せなことです。

ついつい「とりあえず」のモノを買ってしまうこともありますが、毎日を過ごす場所だからこそ、妥協しない。
そういうインテリアづくりを心掛けたいと思いました。

住まいをリセットする3つの法則について簡単に紹介しました。
新築やリフォームなどが具体的に決まっていなくても、住まいを少しでもよくしたいと思っている人に参考になる情報がたくさん詰まった一冊です。

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