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築55年の戸建てリノベで耐震性と解放感を両立できた理由

たっぷりの窓があるLDK

地元である京都市内での新築の戸建ては予算的に難しいと判断した北村さん夫妻。どの施工事例も好みのテイストだったという京都のリノベーション会社・リボーンキューブに依頼することを決めたうえで、中古購入+リノベーションに絞って物件探しをスタート。

吟味して見つけた家は、窓から山の緑を望める築55年の2階建で間取りは5LDK 。妻が気がかりだった耐震性の問題がクリアできることも分かり、工事費1620万円(税別、設計料込み)をかけて、安心で快適な戸建てでの暮らしを実現させました。

2階は贅沢にもLDKオンリーの空間に

陽が当たる2階のLDK

環境や予算の希望に叶う物件に出会ったものの、築55年という古さゆえの耐震性が気がかりだったという妻。リボーンキューブに相談すると、一級建築士事務所が耐震診断と耐震工事をしてくれる『Re:100(リハンドレッド)』というプランを提案してくれました。

建物を調べてみると、やはり大地震で倒壊の可能性が高いという診断。それを現在の新築に匹敵する新耐震基準まで引き上げられることが分かったため、本格的にリノベーションをスタート。

間取りを決める際も、不要な窓を壁に替え、強度に余裕がある場所に窓を新設するなど、耐震性を高める工夫を施しました。

もともと1階にあったLDKは窓に囲まれた2階に移動。2階をまるごとLDKにすることで、約21畳の大空間を実現!バルコニーの撤去により掃き出し窓から腰窓に変更し、さらに窓を新設させて、視界が抜ける明るい空間に。

足場板がアクセントのDK

ダイニング側の窓は既存のすりガラスのまま利用し、断熱対策で内窓を設置しました。天板に足場板を使ったテーブルは、アイアン家具を手掛ける工房「albero39」にオーダーしたもの。

クールな印象のキッチンには、業務用のシンク台とコンロ台を前後に配置しています。

業務用コンロとシンク

壁には黒色のタイルをあしらい、前面カウンターはアイアンフレームと足場板で囲っています。

オリジナルの玄関扉がお出迎え

街並みと調和する黒い外壁に

外壁はモルタルを補修したうえで、街並みと調和する墨色に塗り替えました。格子の玄関扉はオリジナルで、和モダンな雰囲気に仕上げています。

また、古びたバルコニーを撤去し、2階に新たな腰窓を2つ並べることで、外観がすっきりとした印象に。屋根を軽量素材に葺き替えたり、耐震補強工事などによる地震対策も講じています。

土間スペースを広げた玄関

玄関ホールは土間スペースを広げ、自転車用フックを取り付けました。ジャーナルスタンダードの「ブレダミラー」の設置を想定し、同様のテイストでシューズラックを造作したそう。

オリジナルの格子状玄関扉

外からやさしく光が入り、穏やかな空気が流れます。玄関扉を細かい格子のデザインにしたのは、セキュリティも配慮してとのこと。玄関ホールには2階へ上る階段があります。

元々はつくり替える予定でしたが、シナベニヤを上張りするプランに変えてコストを削減しました。

隠れ家のように個室を配置

1階に配置した収納と個室

玄関ホールにある扉を開けると、通路沿いにはまずウォークインクローゼットがあります。その先を折れてさらに進むと寝室へ。回り込むような動線が隠れ家感を醸し出しています。

こもり感のある寝室

寝室はもともとは和室と押入れがあったスペース。床はグレーのタイルカーペットで仕上げました。

変形カウンターの洗面台

1階のサニタリースペースは建物の変形部分にあたり、それに合わせて洗面台カウンターを造作。「実験用シンクと大きな鏡がお気に入りです」と妻。

トイレはグレーでシックに

「よくあるユニットバスは嫌」という夫妻が選んだのが、京都の和光製作所が手掛けるブランド「スピリチュアルモード」のシステムバス。一部をタイル貼りにして、在来工法風に仕上げました。トイレは濃淡グレーでシックにまとめています。

「リビングが広くて眺めもよく、快適です」と夫妻。センスよく仕上がった洗面室や浴室などを含めて期待以上の素敵な家に仕上がりました。

設計・施工 リボーンキューブ
撮影 山田耕司

※物件価格、工事費、ご家族の年齢等の情報は「リライフプラスvol.30」取材時のものです

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