お宅拝見

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築45年の戸建てを昭和レトロ感と調和したガレージ風にリノベ

天高のあるLDK

父が小学校の時に建てられ、祖母が大切にしてきたという東京都練馬区のW邸。はっきりとした築年数は分からないそうですが、築年数はおよそ45年。

Wさんが小さい頃の思い出も詰まったこの家を、ウェブサイトなどを見て感性が合うと思ったリノべーション会社の空間社に依頼し、工事費690万円(税別、設計料込み)でリノベーション。既存のものの活用やDIYによって、インダストリアル感漂うオリジナルの空間を作り上げました。

天井を30cm上げた解放感のあるLDK

天高のあるLDK

打ち合わせ初日に空間社から提案されたのは、1階にある2間の和室をつなげてLDKにするというプラン。Wさんは感激するほどに惹かれ、そのまま空間社にリノベ―ションを依頼しました。

築年数が経っていましたが、構造調査では土台部分に問題はなく、柱などの建材の質もよかったそう。コスト面も考えて外壁や窓はすべてそのままにし、1階を中心にリノベーションすることに。

1階のLDKは和室をつなげたうえ、天井を約30cm上げたことで、以前とは見違えるほどの開放感が生まれました。「以前からDIYをやりたかった」というWさんは、ダイニングテーブルやテレビ台のDIYにもチャレンジ。

黒くペイントした梁

天井を高くすることで現れた鉄骨の補強梁は、半世紀近くこの家を守ってきたもの。黒くペイントして、空間のアクセントとして残しました。構造的に残す必要があった3本の柱にも味があります。

ラフな素材感のキッチン

キッチンはステンレスフレームやグレーの壁、土間を思わせる床のタイルなどでラフな素材感を演出。壁にはモルタルのような雰囲気のフレキシブルボードを使用しています。

ガラス入りのリビング扉

LDKの入り口には大きなガラス入りの引き戸を新設しました。閉めていても玄関からの光が届き、奥のフリースペースまで視線が伸びて解放的。キッチンの一角にある気のルーバーには、冷蔵庫をさりげなく隠す役目も。

既存のレトロ感を生かした2階

有孔ボード張りの個室

父が学生時代に使っていたという2階の洋室は、寝室として活用。入居後にWさんが大工さんに依頼して建具や壁の有孔ボードを取り付けてもらい、棚などはDIYで設置したのだそう。

既存利用の床と天井

床や天井は既存のままで、昭和の雰囲気がほのかに感じられます。ガレージ感が好きなWさん。こちらの洋室や玄関に有孔ボードを多用することで、好みの空間を作り上げました。

玄関はブラックでまとめてインダストリアルに

玄関にも有孔ボードを設置

玄関の壁には黒い有孔ボードを設置。白い壁との対比で空間にメリハリが生まれています。床のタイルや懐かしい雰囲気の引き戸は既存のまま活用していますが、モダンなシューズラックとも絶妙に調和。

納戸として使うフリースペース

玄関入って左側はLDK、右側はフリースペースとサニタリーに続いています。フリースペースは現在は納戸として使っていて、季節外の衣類などを収納しているのだそう。

また、床や階段の踏み板はオークの無垢材に張り替え、木の呼吸を妨げずに自然な風合いを生かせる蜜ろうワックスで仕上げました。友人にも手伝ってもらい、ワックスがけや壁の塗装はDIYで。

モルタル風の水回り

浴室と洗面室は、以前ダイニングキッチンがあった場所に移動。洗面カウンターはWさんが支給したアイアンの脚と実験用シンクを使い、モルタルに似た仕上がりになる左官材で造作しました。

トイレは便器を新調して内装も新しく。どちらも床はモルタル風のフロアタイルで統一しました。

DIYに積極的なWさん。いずれはリビングに面した庭を整えようか、それともリビングから床続きのウッドデッキにしようか、と考えているのだそう。室内のDIYも合間を縫ってさらに進めている最中で、W邸の進化はまだまだ続きそうです。

※物件価格、工事費、ご家族の年齢等の情報は「リライフプラスvol.30」取材時のものです

設計・施工 空間社
撮影  水谷綾子

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