【マンションリノベ事例】愛猫のマンチカンも快適なリノベ。お気に入りの仕掛けは?
インテリアが大好きで、当初から中古物件×リノベーションと決めていたTさん夫妻。5~6社検討したリノベ会社の中から、「営業の方の説明が丁寧で話しやすかった」という理由で、物件探しから相談できるインテリックス空間設計に依頼。
10件ほど内覧した中で初めてふたりの意見が一致したという、神奈川県川崎市の築34年、68.40㎡の物件を2500万円で購入し、工事費1050万円(税・設計料込み)をかけて、猫と暮らせるモノトーンのおしゃれな空間を作り上げました。
猫グッズが溶け込むスタイリッシュなLDK
Tさん夫妻とマンチカンのスワくんが暮らすのは、白いキッチンに黒いテーブル、グレーのソファ……と、モノトーンでコーディネートされたおしゃれな空間です。
天井を高くするために、既存の天井を外して躯体現しに。床には無垢材ではなく、お手入れがラクな合板フローリングを選択。爪とぎ対策のために壁はクロスではなく塗装にするという気配りも施しました。
シンプルでスタイリッシュな空間には、キャットタワーなどの猫グッズが違和感なく溶け込みます。
「猫グッズもいろいろ買ってあげたいのですが、色やデザインがカラフルでかわいすぎるものが多くて……。できるだけシンプルなものを選ぶようにしています」と話す妻が選んだのは、箱の中に入っているボールを追いかけて遊ぶおもちゃ「ニャンコロビー」。
真っ白なキッチンは作業スペース&収納がたっぷり
「お料理が大好き」という妻は、作業スペースが広く収納量も豊富な、パナソニックのシステムキッチンを選択。背面の収納にはルーバー扉を設置しています。
ルーバー扉の中は可動棚で使いやすく、家電も収められるので空間がスッキリ保てます。
真っ白なキッチンの横には、オールブラックのダイニングセットを合わせて。スワくんは椅子の座面までは上がれますが、直接テーブルには行けないのだそう。
使わないときは椅子を奥まで入れるように気を付けることで、キッチンに近づく危険も回避できます。
LDKの隣にもともとあった和室は、フローリングに変更してワークスペースに。正面の壁はTさん夫妻がグレーに塗装し、上品な印象に仕上げました。
見えない靴収納で玄関スッキリ
玄関の両サイドには個室が配置されていて、左側は夫の書斎、右側は寝室。そして黒い壁の裏を覗いてみると……
大容量の靴収納になっています。オープンなので使いやく、廊下側からは見えないのもポイントです。
「土間っぽいスペースが欲しいとリクエストしたら、これを提案してくれて。玄関はスッキリするし、間仕切り壁はギャラリーのような雰囲気も楽しめるし、とても気に入っています」と夫。
そんな夫の趣味は音楽。書斎には音楽機材などを置いていて、こだわりを詰め込んでいます。
猫通路をくぐって行き来が自由な寝室
反対側にある寝室は、ドアの横にスワくん専用の通路を設けました。リビングの扉をなくしたので、寝室のドアが閉まっていても、スワくんはひとりで自由にリビングと寝室を行き来できます。
寝室の天井も高くして、ゆったりくつろげる空間を演出。現しにした配管がアクセントになっています。
寝室にはクローゼットを設置。こちらには大きめの収納を設けていますが、T邸では「家具を置かずにスッキリ暮らしたい」という妻の要望により、適材適所に必要な量の収納スペースを確保しています。
水回りは内装も小物もモノトーンで統一
トイレもブラック×ホワイトでモノトーン仕上げ。アイアンのトイレットペーパーホルダーなどの小物も効いています。
サンワカンパニーの洗面台は掃除のしやすさ重視でチョイス。継ぎ目のない一体型の洗面ボウルは汚れがたまりにくく、お手入れもラクラクとのこと。本体は細いフレームで構成されているので軽やかで、ミラーとのコーディネートでスタイリッシュに仕上げました。
「共働きなので、掃除や片付けに時間を取られず、ラクしてきれいを保ちたい」という妻の想いから、随所に収納を設けたT邸。素材や設備もお手入れが簡単なものを選ぶことで、美しい空間をキープしつつ、スワくんとゆったりくつろげる住まいが実現しました。
設計・施工 インテリックス空間設計
撮影/飯貝拓司
※情報は「リライフプラスvol.30」取材時のものです