ペットと暮らす

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もしもの時はどうする?考えておきたいシニアによる犬の飼育

定年退職したり、子どもが成長して独立したりすると、犬の飼育を始めるシニアが多くいるといわれています。

ペット食育協会ペット食育士でもあるマルヤマミエコさんによると、シニアになってから犬を飼うと、これまでよりも健康になったり、人付き合いが良くなったりと、プラスの面がたくさんあるのだとか。
その反面、若い頃と比べて体力面で心配なことも出てくるといいます。もしもの時は、どこかに預ける必要もあるでしょう。

そんなシニア世代が直面する犬の飼育について、ペット食育協会ペット食育士であり『愛犬のしつけ+15のトレーニング』の著者でもあるマルヤマさんにお話を聞きました。

シニア世代が抱える飼育の悩み3つ

シニアと犬

画像:写真AC

例えば、みなさんが50代で犬を飼い始めるとします。
愛犬が10歳を迎える頃には、飼い主さんは60代ですよね。今は元気でも、60代になると加齢による足や腰の痛みが出てきたり、そのほかの病気によって、犬の飼育が困難になるかもしれません。

また、犬のほうが老齢になって病気や介護が必要になることも考えられます。

では、既に犬と暮らしているシニア世代の飼い主さんたちは、一体どのようなことに悩んでいるのでしょうか?

1.体力が不安
・自分の体力が落ちてきたので、犬の世話まで手が回らなくなってきた
・足腰が弱ってきて、犬の散歩が困難になってきた

2.預け先で迷っている
・ケガや病気で入院することになったが、ペットが心配で入院できない
・犬を誰かに預かってもらい世話して欲しいが、どこに預ければいいか分からない

3.愛犬の健康面への不安
・犬を動物病院に連れて行くのが困難
・犬に介護が必要になっても対応の仕方が分からない

経済的な理由や自分の健康上の問題だけでなく、情報収集が満足にできていないために、犬の飼育に対する不安が大きくなっているケースもあるようです。
くれぐれも個人で抱え込まず閉鎖的にならないように、犬の飼育に関しての情報にアンテナを張るようにしましょう。

愛犬の世話の状況をチェックをしよう

犬

なかには、犬の飼育について悩んでいるうちに、どんどん深刻な状況に陥ってしまうケースも……。
そうならないように、愛犬の世話の状況について日頃からチェックしておきましょう。みなさんの愛犬、こんなことになっていませんか?

・ブラッシングやシャンプーが十分でなく、被毛が毛玉だらけになっている
・エサや水を十分に与えていないために、犬がやせてきた
・散歩に連れて行くことができない
・犬の体調が悪い、もしくはケガをしているが、動物病院に連れて行けない
・ケージから出してあげていない

以上の項目に一つでも該当した場合、そのまま放置していると、犬も飼い主さんも不幸になりかねせません。
自分だけでなんとかしようとせず、すぐに犬に詳しい人に相談するか、もしくは周囲に助けを求めましょう。

愛犬の預け先をみつけておこう

ケージの犬

飼い主さんがシニア世代の場合、自身のケガや病気によって、通院や入院を余儀なくされることもあると思います。また、健康であっても、体力的に愛犬の世話までは手が回らなくなることもあるでしょう。

もしもの時、みなさんはどうしますか? 以下を参考にしてみてください。

親戚や友人に頼む

犬仲間や親戚で、犬自身がよくなついている人に世話をお願いしましょう。緊急の場合でも対応してもらえるか、事前に確認しておくといいですね。
また、預け先で犬を飼っている場合、犬同士の相性が良いことが重要条件となります。もし、犬同士の相性が良くなければ、別の預け先を探しておくことをおすすめします。

ペットホテルや老犬ホーム

ペットホテルの場合、料金、詳細な利用条件、送迎の有無などを事前確認しておくことが大切です。いきなりのお泊まりだと犬が馴染めないこともあるので、飼い主さんが元気なうちに事前にお試しでお泊まりさせておくのが良いと思います。

その他に、老犬ホームというものもあります。契約と入所費用が必要ですが、食事の世話や散歩、健康管理まで、飼い主さんに代わって犬の面倒をみてくれます。

トリミングサロン

シャンプーやカットなどのトリミングは、送迎可能なトリミングサロンを利用するのがおすすめです。

ペットシッター

散歩や食事の世話が難しい場合は、ペットシッターに依頼するのも良いと思います。
ただし、ペットシッターは事前の契約が必要となります。ペットシッターに犬が懐いていないと犬のストレスとなる場合があるので、相性には注意しましょう。

小型犬

HIME&HINA / PIXTA(ピクスタ)

犬を飼い始めた時は元気な飼い主さんも、年齢とともに徐々に体力が衰えていきます。シニアになってから犬を飼うのであれば、体が大きすぎず、力が強すぎない犬種を選ぶことをおすすめします。

また、犬の面倒をみるのが困難になったらどうするか、日頃から家族で話し合っておいてくださいね。

 

【参考】
※ 『ペットと暮らすシニア世代の方へ』(東京都福祉保健局)

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