収納術

学習空間コンサルタント(R) 中島 亜季学習空間コンサルタント(R) 中島 亜季

子どもの持ち物は、成長でどう変わる?収納場所のつくり方を解説

家づくりで考える子どものスペースといえば、子ども部屋やリビングなどのキッズスペース。とりあえずスペースだけつくっておいて、使い方は子どもが大きくなってから考えよう、というのもよくある話です。

でも、子どもの持ち物は、その成長に合わせて予想以上に変化が大きいもの。何がどれだけ、どんなふうに変わっていくのか、先に知っておくだけで、備えられることもあります。

小学校入学から高校卒業までのモノの種類と量の変化について、学習空間コンサルタントで整理収納アドバイザー・中島亜季さんに解説してもらいました。

学習デスク

子どもの成長は予想以上にスピーディ!

子どもが小学校に入る前に家を買おうと考える方、多いですよね。これから小中高と成長する子どものために、どんなスペースをつくればいいのか?収納はどのくらい用意したらいいのか?悩むところです。

その答えを見つけるためには、まず、子どもがどう変わっていくのか、知っておくことが重要です。下の表は、平均身長の推移を男女別に表したもの。わずか10年ほどで、男の子は55㎝も背が伸びるわけです。

平均身長(cm) 5歳(幼稚園) 小学6年生 中学3年生
男子 110.3 145.0 165.3
女子 109.3 146.7 156.5

平成29年度学校保健統計(学校保健統計調査報告書)より

また、靴のサイズも、小学校高学年になれば大人を超えるビッグサイズになる子も少なくありません。つまり、洋服や靴の収納も“サイズアップしないとおさまりきらなくなる”ということです。

さらに、学用品の変化もあります。小学校から高校まで、子どもの持ち物がどのように変わるのか、見ていきましょう。

小学校時代は学用品の種類も多く、成長も著しい

ランドセル

学習デスクやベッドなど大きなサイズの家具は、家を設計するときに考えますが、「学用品置き場」まではなかなか考えが及ばないもの。

小学校時代の持ち物には、ランドセルや教科書のほか、副教科で使用する鍵盤ハーモニカやリコーダー、書道セットや絵の具セット、プールセットや給食着セットなど、意外と種類が多くあります。

さらに、学校の工作用や家で遊ぶときのために、段ボールや牛乳パックをストックするご家庭も多くみられます。

靴の収納

靴だけでも種類はさまざま。学校にもよりますが、上履き、運動場用、体育館用など数足用意することもあります。また、お子さんの成長度合いにもよりますが、1年生のころと6年生のころでは、靴のサイズが子どもから大人並みに変わるケースもめずらしくありません。

収納スペースの例と見直しが必要な場所

種類の多い学用品の収納をどこにつくるか?高学年になって服や靴のサイズがあがったときに、収納スペースを広げたり収納の仕方を見直す必要もあります。

また、小学生の間は、家族のいるリビングやダイニングで宿題や勉強をする子も多いので、学用品をはじめとした子どもモノの収納は、勉強をする場所に用意してあげるといいでしょう。

・収納スペースの例:リビング・ダイニング・キッチンカウンターの下(ダイニング側)・リビング続きの和室・子ども部屋など
・見直しが必要な場所:子ども部屋のクローゼット・シューズクローゼットなど

中学校時代は部活動に関連するアイテムが増える

中学生になって運動部に所属すれば、試合用や練習用のユニフォーム、ウィンドブレーカー、専用バッグ、スポーツシューズなどが増えます。競技にもよりますが、練習用のラケットやバット、ボールなどもあります。

洗濯物の量が一気に増えたり、キッチンには1リットルサイズの水筒も登場。食べ盛りの男の子がいるご家庭では、一升炊きの炊飯器や30リットルの米袋が置かれ、新たな収納場所を確保する必要も出てきます。

スペースを広げたい収納場所の例

リビング・シューズクローゼット・子ども部屋・洗面脱衣室・パントリー・キッチンなど

高校時代は副教材・問題集・プリントが倍増

副教材・問題集・プリント

高校に入ると、勉強する科目も一気に増え、それにまつわる教材やノート、プリント類が山のように積み重なっていきます。

【科目数はおよそ倍に】

数学では数1、数A、数Ⅱ、数B…。国語では、国語総合、現代文、古典、漢文…といった具合に、科目がどんどん細分化していきます。国公立受験や志望学部によっては、ほとんどの科目の教材が3年間分、本棚に並んでいきます。

受験勉強をするころになると、過去問や塾のテキスト、学校案内も所せましと並びます。英単語や英熟語の勉強、英検やGTECなど資格検定や小テスト対策としてCDが増えることも。

【ノートは科目数のさらに数倍に】

小学校のころは、1教科につきノート1冊程度だったのが、高校になると、1教科でも提出用、問題集用、解き直し用、授業プリント貼付用など数冊にわたることも。

【プリントがあふれかえる】

授業用、ノート代わり、演習用、テスト対策用、模試、模試の過去問、連絡プリントなど、整理が追いつかないほどのプリントの山が持ち込まれます。

中高一貫の公立校や私立の学校に通うお子さんの場合は、中学時代から、高校生並みの教材やプリントが配られるケースも少なくありません。

スペースを広げたい収納場所の例

子ども部屋・本棚・学習デスクまわりなど

「子どものモノは子ども部屋に」と思いがちですが、使う場所に近いところに収納をつくったほうが、圧倒的に散らかりにくくなります。

このように、家族の動線を考えた場所に収納を用意しておくと、子どもが成長して巣立ったあとも、また別のモノを便利に収納できるので、おすすめです。

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