人気の「ガントチャート手帳」は要チェック!種類・サイズ・おすすめの使い方は?
個人のスケジュール管理や記録に活用した「ガントチャート手帳」が人気です。日刊住まいライターが文房具のワンダーランド・銀座伊東屋本店へGo!担当者に直接、おすすめの商品とその使い勝手の良さを教えてもらいました。
サイズも充実。ノートに書くよりずっと効率的。仕事や家事、子育てなど、それぞれの予定や進捗状況を記入することで、長期にわたって全体像を把握しやすくなるそう。これは要チェックです!
「ガントチャート手帳」の最新情報を求めて銀座 伊東屋本店へ

©銀座 伊東屋
「ガントチャート手帳」の最新情報を求めて、文房具のワンダーランド「銀座 伊東屋 本店」へ。4階手帳フロア担当マネージャー・橋本さんにお話をうかがいました。
伊東屋本店の4階の手帳売り場は、国内外のメーカーの手帳で埋め尽くされ圧巻の品揃え。メーカー各社の定番品から新作まで含め、約3500種類の手帳が売られています。
origami(折り紙)、mottainai(もったいない)などと同じく、今や“世界共通語”になりつつある「techo(手帳)」。店頭で外国人観光客からtechoはどこですか?と聞かれることも多くなり、メーカー名を指定される場合も少なくないそう。
壁を埋め尽くすリフィル。自由にカスタマイズして、“世界に一つだけの手帳”を自作できるのがシステム手帳の醍醐味ですね。
「ガントチャート手帳」は、長期にわたり複数の予定を把握するのに便利
そもそも「ガントチャート」って聞きなれない言葉ですよね。4階手帳フロア担当マネージャー・橋本さんに詳しくお聞きしてみました。
ここ数年人気の「ガントチャート手帳」。ひと言でいうと、どういうものですか?
「ガントチャート」とは、横軸に日付、縦軸に作業項目を入れた工程表のことで、約100年前にアメリカの工場経営者・ガントさんが考案したといわれています。パッと見ただけで、長期間にわたる複数の予定、プロジェクトの全体像を把握できるとても便利な表です。
これを個人のスケジュール管理や記録に活用したものが「ガントチャート手帳」です。
いつ頃から人気に火がついたのでしょう?
2013年に「アートプリントジャパン」が見開き1か月のガントチャートを載せた手帳の発売を開始し、テレビの情報番組で紹介されたのがブレイクのきっかけです。手帳業界でも注目度が高まり、2014年には老舗メーカー「ダイゴー」から斬新なガントチャート手帳が発売され、大ヒット商品となりました。弊社でも、2018年版から伊東屋オリジナル手帳に見開き3か月のガントチャートを掲載するようになり、ご好評をいただいています。2017年頃には、店頭でガントチャート手帳を探されるお客様が増えた印象です。
購入されるのはどんな方ですか?
やはりビジネスマンが多く、全体の7、8割くらいでしょうか。ただ、最近は女性向けのものもあり、主婦の方や若い女性層にも利用者が増えています。
もともとはビジネスに利用されていたガントチャート。おすすめの使い方はありますか?
同時進行のタスクが複数ある場合、それぞれの予定や進捗状況を記入することで、長期にわたる仕事の全体像を把握しやすくなります。
ビジネス以外でも、たとえば、展覧会や映画、イベントの開催時期を記入したり、毎朝のストレッチやジョギングなどの“ハビットトラッカー(運動など習慣化したいもののチェック表)として利用したり。
体重や血圧、睡眠時間などを記録して健康管理に役立てることもできます。また主婦の方であれば、家族それぞれの予定を書き込むことで、家族全員の長期の予定を見通すことができ、行事やレジャーの計画を立てやすくなります。受験生ならば、日々の学習や模試などのスケジュールの管理にも役立ちますよ。

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店頭で人気の「ガントチャート手帳」はどれ?おすすめポイントは?
メーカー各社が工夫を凝らして開発した「ガントチャート手帳」。橋本さんに、店頭で人気のガントチャート手帳を紹介していただきました。
シンプルで美しい仕様は従来通り、巻頭にガントチャートを収録
根強いファンが多い「カラーチャート クロスカバーダイアリー」。発色が美しいヨーロピアンクロスを用いたハードカバーと、裏抜けしない上質な紙面が人気。リピーターに配慮し、中身の仕様は従来のままで、巻頭にガントチャートをまとめて収録。
巻頭の見開き4面に12か月分がスッキリと収録されたガントチャートは、長期間の複数の予定や記録を俯瞰するのに役立ちます。
シンプルさが好評のマンスリーページ。角のポッチングは、終わったページのものをミシン目で切り取れば、最新ページにアクセスしやすくなります。
手帳業界が驚いた!「元祖ガントチャート手帳」
2013年、他社に先駆けてリリースされ、手帳業界を驚かせた「元祖ガントチャート手帳」。マンスリーページとガントチャートをそれぞれ見開き1面で交互に収録。テレビの情報番組で紹介され、ガントチャート手帳ブームの火付け役となった商品。
見開き1か月のガントチャート。網かけ効果で見やすい。20項目もの記入欄があり、マルチタスクの管理や、ハビットトラッカーなど様々な用途に使えます。
マンスリーページは方眼罫のブロックタイプで、予定やメモを細かく記入しやすいです。各週のToDoリストなどを書き込めるフリースペース(左端)もうれしい配慮。
マンスリーページとガントチャートを同時に見られるアイデア商品!
手帳評論家・舘神龍彦さん監修のもと、2016年にリリースされたアイデア商品。マンスリーページに同月のガントチャートを折り込み、両者の一覧が可能に。マンスリーページとガントチャートを行き来する不便さが解消され、人気を博した。
メモページを開くとガントチャートが展開。予定を確認しながらの進行計画の調整やログの書き込みに便利。
ビジネスパーソンを釘づけに!老舗メーカーによる画期的な手帳の登場
老舗メーカー「ダイゴー」から2014年にリリースされ、ビジネスパーソンから注目された大ヒット商品。マンスリーページとガントチャートが見開き一面で見られる画期的なレイアウト。月間の予定を見ながら複数のタスク管理をするのにとても便利。
改良を重ねて開発されたオリジナル用紙、180度フラットに開くための「糸がかり製法」など、品質の良さは折り紙つき。10項目分用意されたガントチャートと、1日2分割の月間ブロックが一体化していて分かりやすい。
システム手帳派には、ガントチャートのリフィルがおすすめ!
システム手帳用には「ガントチャートタイプ」リフィルが用意されている。「ダ・ヴィンチ」のリフィル用紙「トモエリバー」は、裏写りが少なく平滑性が高いと定評があり、「ほぼ日手帳」などにも採用されている。16か月分(2020年1月~2021年4月)入り。
アイデア次第で色々な使い方ができる「ガントチャート手帳」。上手に使えば、長期にわたる複数の予定を管理し、日々の暮らしをサポートしてくれる心強いパートナーになりそうです。型にはまることなく、思いのままに、自分だけのガントチャート手帳を楽しんでみませんか。
取材・撮影協力/画像提供 銀座 伊東屋 本店