不動産

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東京の母、オラオラ系…タイプ別・不動産業者の誘い文句

賃貸物件の大家さんの場合、物件の仲介をお願いしている会社の営業マン以外と接する機会はほとんどないそうです。

世田谷で賃貸マンションの大家をしているアサクラさんの場合は、必ず内見に立ち会うため、事情が違うといいます。
「内見に立ち会うと、お客さんを連れてやってくる他社の不動産屋さんに会うことも多く、これがなかなか面白い体験なのです。ひとことで『不動産屋さん』といっても実際はバラエティ豊かでいろいろな人がいるのを実感します」。

今回は、そんなアサクラさんが出会った不動産屋さんをタイプ別に紹介してもらいましょう。物件探しのヒントにもなりそうです。

セールストークでお客をのせる「盛り上げ」タイプ

カウンターキッチン

わりとよく見かけるのが、内見の際に調子のいい言葉でお客さんを盛り上げていくタイプ。ドアを開けたとたん「ハイ、きた! デザイナーズ!」なんて言葉も。

当然ながら、このタイプの不動産屋さんはよくしゃべります。

「見てくださいよ、このドア開くと、カウンターになっちゃうんです! この前にテーブル置いて、2人でお酒飲んじゃうとかいいですよね! おしゃれ!」ってな感じ。
「その気にさせる」トークをテンポよく展開し、内見に来たお客さんをのせていきます。

個人的にはこういうすすめ方をされると気に入ったものでも腰が引けてしまうのですが、一緒にキャッキャッと楽しんで見ていくお客さんもいたりするもので、これもセールストークの技だなと思わされます。

本人に代わって物件をチェック「東京のお母さん」タイプ

スーパー

haku / PIXTA(ピクスタ)

最近は減りましたが、家賃が下がっていたときは初めて一人暮らしをする大学生や社会人の方も内見に来たりしていました。

そんなとき、年配の女性の不動産屋さんが一緒に来たことが何度かありました。

東京が初めてで右も左も分からない人にとっては、物件のツボを上手に見極めるのは難しいもの。そこで、不動産屋さんが本人に代わって品定めしてくれるわけです。

「いちばん近いスーパーまで歩いて何分ですか」とか、「住宅街だから夜道がちょっと心配よね」とか、まるで「東京のお母さん」のようにいろいろと大家に質問してきます。

「賃貸選びなんて初めてだし、いろいろ不安」と思っている人には、心強いタイプの不動産屋さんですね。

ディテールまで目が届く「インテリア通」タイプ

アメリカンスイッチ

インテリアのディテールまでしっかりと見逃さない「インテリア通」な不動産屋さんがいらっしゃることもあります。

「アメリカンスイッチでもこのタイプは珍しいですね」とか「この木製の取っ手もステキですね」とか、とにかく細かいところまで目が届きます。
うちは築古ながらもインテリアにはこだわってリノベーションしているという自負もあるので、内見中にもかかわらずつい仕事を忘れていろいろと尋ねてしまうことも。

このタイプは連れてくるお客さんも、おしゃれでインテリア好きな方が多い印象です。

いまどき珍しい?「オラオラ系」

最後にご紹介するのは、まさかの「オラオラ系」タイプ。

ドアを開けて、かなり強めのリーゼントの男性が現れたときには、思わず二度見してしまいました。平成も終わろうとする年に、こんなVシネマから飛び出てきたような不動産屋さんに遭遇するとは……。

この方、見た目の期待を裏切らず、しゃべっていてもラフさを隠しません。

エジソン電球

今、流行りのエジソン電球を「この電球、暗いから変えたほうがいいな」と切って捨てたときは、正直なコメントすぎて不覚にもちょっと笑ってしまったくらい。

ひととおり内見した後、パンと手を叩いて「よっしゃ、もう決めちゃいますか! ここで!」とか強引に締めようとしたときは、さすがに心配にもなりました。
幸い、案内されたお客さんが世慣れた方で、流すところは流しつつコミュニケーションを取っていたおかげで、最後はきちんと納得していただいての成約と相成りました。

あとで聞いてみると「いやあ、いまどきあんな不動産屋さんっているんですね」と苦笑いしてらっしゃいましたが。

まずは相性の良い不動産屋さんを見つけてみては

内見

Mills / PIXTA(ピクスタ)

ちなみに、うちでお世話になっている不動産屋会社の担当Aさんは、クールかつ的確に物件の特徴を説明してくれるタイプ。派手さや押しの強さはありませんが、丁寧さは好感が持てますし、何より物件を持ち上げすぎないのがいいところ。

いくら言葉でゲタを履かせたところで、住んでしまえば現実が分かり欠点が見えてくるのが賃貸というもの。余計な期待を抱かせてしまえば、入居後に必要以上にガッカリする危険もあります。
僕としては身の丈に合ったプレゼンテーションで、欠点も含めて納得済みで入居してもらいたいです。

こんな具合に、世の中にはいろんなタイプの不動産屋さんがいます。

不動産屋さんを探すとき「知名度」や「エリア」を重視する方も多いと思いますが、自分とマッチする不動産屋さんを見つけるという考え方をしてみるのもいいかもしれません。

相性が合えば、きっと自分に合った物件が見つかると思いますよ。

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