やばいマットレスの危険サインに注意を。正しい手入れ方を紹介
ベッドマットレスのお手入れというと、難しいイメージがありませんか? 「1度はお手入れしないと、とは思っているけれど…」「そもそも、どんなお手入れが必要?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
お手入れを怠っていると寝具から嫌な臭いが漂ってきて、マットレスの買い替え時期を早めてしまうかもしれません。インテリアコーディネーターのタクミさんから、マットレスの正しいお手入れ方法を教えてもらいましょう。
あなたのマットレスは大丈夫? 危険サインをチェックしよう
一般的にベッドメーカーが推奨するマットレスの寿命は、3~5年程度といわれています。けれども「使用する環境」「お手入れの頻度」で、耐久年数が大きく変わります。
もし、お手入れをせずに使い続ければ、たった1~2年で、
・良いマットレスを買ったのに、熟睡できない毎日が続いてしまう
・マットレスとして使える寿命が短くなり、交換する頻度が早くなる

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まずは、以下の3つに当てはまるかどうかチェックしてみましょう。
マットレスの汚れと臭いが気になる
ベッドリネンを使わずに、そのまま使っていませんか? ベッドリネンとは、シーツや枕カバー、ベッドパッドといったマットレスを清潔に快適に使うための布製品のこと。
面倒くさいから、シーツもベッドパッドも使いたくない!という方は要チェックです。
・寝室を換気しても生活臭が残って気になる
ベッドリネンは汗やホコリからマットレスを守るために使用します。汗は雑菌の繁殖で臭いの原因となり、マットレス内のコイルの劣化につながります。
清潔に使い、マットレスの耐久年数を上げるためにも、必ずベッドリネンを使いましょう。
マットレスのギシギシとした音が気になる
マットレスの中のコイルからギシギシ音が聞こえて熟睡できない、という声もよく聞きます。お手入れせずに使い続けた人は、このようなトラブルに悩まされるケースが多いようです。
マットレスの腰部分が、沈んできている
使っているマットがへたり始めていませんか?
・横になったときに、背中がゴツゴツする
・寝ているときに、何度も寝返りを打って目が覚めてしまう
上記に身に覚えがあれば、これも要チェック。
腰が乗る部分のマットレスをじっくりと見てみましょう。ちょうど腰の部分だけ、沈んでいませんか? 使い始めて間もないのに、マットレスがへたり始めてしまうのは、お手入れ方法が間違っているのかもしれません。
これらのマットレスの危険サインが出る前に、正しいベッドのお手入れ方法をご紹介します。
長く清潔に使える、正しいベッドのお手入れ方法

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ベッドの正しいお手入れの方法は3つ。適切なベッドリネンと、お手入れするタイミングを解説していきます。
ベッドリネンは必ず使用して、1週間に1回交換
シーツ、枕カバー、布団カバーは必ず使用しましょう。ベッドカバー類を付けるメリットはホコリ、汗、臭い。これらの汚れからマットレスを守ることができる点です。
ポイントは、カバー類のストックを2セット以上準備しておくということ。
カバー類の洗濯頻度は、1週間に1回程度が目安です。天候などに左右されず清潔な状態で使い続けるため、リネンをストックしておくのがおすすめです。
ベッドパッドの交換頻度は2週間に1回
ベッドパッドを使用するメリットは汗や血液の汚れを防ぐことができる点です。
ここで一番重要なことは、シーツとベッドパッドを必ず併用するということ。
表面的な汚れはシーツ、マットレスの内部まで浸透してしまう汚れはベッドパッドでカバーしましょう。ベッドパッドは2週間に1回のペースで、洗濯か天日干しをしましょう。
パッド内は多湿状態になりがちなので、調湿機能のあるウール素材のタイプがおすすめです。

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マットレスのローテーションは3か月に1回
ローテーションとは、片面使用の場合は定期的にマットレスの向きを180度回転(頭側と脚側を反転)させて、耐久性を上げる作業のことです。両面仕様のマットレスの場合は、裏返して使用することでさらに長く使用することができます。
人が横になったとき腰にかかる荷重は、体重の約44%。マットレスは腰が乗る部分に体重が集中するため、一番へたりやすくなるポイントです。
そこで、腰の部分がへたるのを防止するために、1シーズンごと(3か月ごと)にマットを180度回転させましょう。
回転させることでマットレス全体を均等に使用することができるので、耐久年数が高くなります。サイズによっては1人でローテーションするのは難しい場合があるので、家族やパートナーに手伝ってもらうとよいでしょう。
マットレスを快適に使うために、お手入れはマスト

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快適な寝心地をキープするポイントは「ベッドリネンを2セット用意して使用すること」「シーズンごとにマットレスをローテーションすること」です。マットレスから危険サインが出る前に正しくお手入れをしましょう。