ふるさと納税で旅行や支払も。増える体験型返礼品に注目
お得な返礼品がもらえる、ふるさと納税。
節税・節約にもなり、「ふるさと納税をしないと損」というのはなんとなく分かってはいるものの、未だ一歩踏み出せないでいる人が意外と多いようです。
ふるさと納税の利用者と未経験者には、どんな意識の差があるのでしょうか。日刊住まいライターが調べてみました。
ふるさと納税を上手に利用すれば食費に差がつく!?

Fuchsia / PIXTA(ピクスタ)
あるとき、筆者の娘が学校から帰ってきてこう言いました。「○○ちゃんの家は、お米を買わずにふるさと納税で賄っているんだって」
娘の話はどこまで正確なのかは分かりませんが、「そんなにたくさんお米がもらえるんだ」と知って衝撃的でした。

Graphs / PIXTA(ピクスタ)
雑誌やネットを見ていると「賢く節約するならふるさと納税」などという見出しが目に入り、テレビでも利用方法が詳しく解説されているなど、ふるさと納税の良さは知っていました。ふるさと納税は絶対にお得。そう思っていても、これまで利用しなかったのは、手続きが複雑で面倒そうだったからです。
調査で分かった「利用したことがない」人の心理的ハードル
ふるさと納税ポータルサイトを運営する「ROOTs」が実施した調査によると、ふるさと納税の認知度は96%。
しかし、実際に使っている人は28.4%で、筆者と同様に知っているのに利用したことがないという人が多数派ということが分かりました。
一方でリピート意向は92%とかなり高く、「一度やってみると意外と手続きが簡単だった」「こんなに簡単でお得な制度ならもっと早く利用すれば良かった」という声もあります。
「手続きが面倒そう」「仕組みが難しい」などのイメージが心理的なハードルになり、最初の一歩を踏み出すのを躊躇してしまいがちですが、いざやってみるとガラッと意識が変わるのかもしれません。
最新のふるさと納税はモノよりコト。「体験型返礼品」が増加
返礼品でお米やお肉、野菜など、地域の特産品がもらえるのも魅力的ですが、新しいふるさと納税サービスの動きでは、「モノ」ではなく「コト」に注目が高まっています。
新ふるさと納税サービスの興味を探った調査では、「旅行の予約」(2位)、「災害寄附」(3位)、「現地での決済」(5位)、「体験・アクティビティ」(6位)といった体験型返礼品が上位にランクインしました。

8×10 / PIXTA(ピクスタ)
ふるさと納税をきっかけに寄附先の地域に興味を持ち、「実際に訪れてみたい」と思うようになる人も多いよう。
体験型返礼品をきっかけに、現地へ行って旅行や観光を楽しむというケースがこれからどんどん増えそうです。
「節約」だけでなく「レジャー」の要素も充実しつつあるふるさと納税。
商品をチェックしてみて、興味を惹かれる「モノ」「コト」に出会ったら、今度こそ思い切ってふるさと納税を試してみようと思います!
【参考】
※ 約70%の未経験者が今後のカギを握る”ふるさと納税”、彼らが新たに求めるものは「体験型」や「災害寄附」など