収納術

秋山悠紀秋山悠紀

実家に置きっぱなしの「子どもの荷物問題」どう解決する?

年末年始、帰省して久々に実家を見てみると、「まだこれ、あったんだ!」と驚くような自分の物が置いてあった経験ありませんか? 実家を出てもうしばらく経つのに、なかなか子どもの荷物を処分できない親も少なくありません。

そんな実家に置きっぱなしになっている荷物について、株式会社サマリーが調査を実施。子どもが独立して現在は一緒に住んでいない男女333人の」アンケート結果から、自宅にある捨てられない子どもの荷物問題を紐解きます。

本、洋服、思い出の品…子どもが実家に置きっぱなしにする荷物

調査ではまず、ストレートに「あなたのご自宅にお子様が置きっ放しにしている荷物はありますか」と質問。すると実に73%もの人が「はい」と回答し、7割以上の家庭で置きっぱなしの子どもの荷物があることがわかりました。

またその量についての実態を聞くと、半数が押入れ1個分以上という結果に。さらに1部屋以上荷物があるという人も12%いました。ダンボール数箱分という人も半数にのぼります。

置きっぱなしにしている荷物のジャンルを問うと、多い順から本、洋服、思い出の品、コレクション品、スポーツ用品、家具、布団となり、その他には化粧品、仕事道具、楽器などが挙がっていました。

こうした子どもの置きっぱなしにしている荷物については、父親よりも母親の方が「邪魔だ」と思っているようです。

ゴミだと思って捨てたことで起きるトラブルも多数

さらに深掘りすると、多くの親が子どもの荷物に関してトラブルを経験していました。「古くてかなり匂いのするスニーカーがあり、もう履かないものだと思って捨てたら数か月後に捨てたのかと聞かれて、捨てたと言ったら『勝手に捨てないでくれ』と文句を言われました」、「高校の制服はもう着ないので捨てた。思い出としてとっておいて、いつかネットで売ろうと思っていたそうです。あきれてしまいました。」といった声が聞かれました。

そのほかにも、「ゴミ箱のそばに冬用のコートを無造作に置いていたので処分して欲しいのかと思いゴミと一緒に捨てた」、「化粧品などをいろんな場所に置きっぱなしにしてあるので、空だと思って捨ててしまった化粧品があり、なぜ確かめずに捨てたのかと怒られました」といったエピソードがありました。

邪魔だと多くの母親が思っていることの背景には、ただ単に物がたくさんあって迷惑なだけではなく、処分の方法や子どもとのコミュニケーションにまで問題が発展していることがうかがえます。またエピソードを見ていくと、親が暮らしている場所なのに、帰省したことで自分が普段暮らしている感覚になってしまう子どもの親に対する甘えも見て取れます。

透けて見える親子のコミュニケーション不足と親心

また、子どもが独立して出て行った後の子ども部屋は、親にとっては第2の人生を楽しむ空間にもなります。今回のアンケートでも、家をもっと活用したい親の声として梅雨時に洗濯を干すためのリフォームをしたりお昼寝用の部屋として活用したり、はたまた自分の書斎やオーディオルームとして使ったりといった、親の思いも聞かれました。

こうした荷物の処分方法については、子どもが自分自身の荷物を引き取ることが最も簡単な解決方法です。アンケートでも「本人に引き取ってもらいたい」と回答した母親は半数以上にのぼりました。

しかし、その気持ちを子どもに伝えられていない母親も約3割という結果に。

その理由としては「子どもが忙しそう」、「子どもが狭い家に住んでいるので(荷物を引き取ることでさらに手狭になるのが)かわいそう」、「子どもと話をする機会がない」といった意見がありました。

一方で、離婚して帰ってくるかもしれない、子どもが預かってほしいというのを断って、他に頼られるのは寂しいといった子どもを心配する意見も。置きっぱなしの荷物は物理的には邪魔な一方で、親にとっては遠く離れた子どもとの関係をつないでくれる存在になっているのかもしれません。

目安は押し入れの枕棚1つ分!

最後に、子ども自身ができる、実家に置きっぱなしの荷物の効率的な整理方法をご紹介します。

まずは荷物を①実家で使いたい物、②実家でも自宅でも使わないが愛着のある物、③使わないし愛着もないがただ残している物の3つに分類。③を手放した上で、①と②をコンパクトにまとめて押し入れの枕棚に収納しましょう。押し入れ1個分も子どもの荷物で占領してしまうのは、さすがに多すぎです。もし、枕棚に入りきらない物があればお金をかけてでも取っておくかどうかを検討。必要に応じて、レンタルスペースなどに預けるなどしましょう。

こうすれば、実家の押し入れには必要最低限の子どもの荷物だけが残ることになり、親も押し入れや子ども部屋を趣味や生活のために有効活用ができます。

次回帰省する際は、親孝行の意味を込めて実家にある自分の荷物を整理してみてはいかがでしょうか。思い出の品が出てきて、親子の会話にも花が咲くかもしれません。

■参考

【実家荷物の実態が判明!】家を出た子供のうち4人に3人が実家に荷物を放置!母親の60%が荷物を「邪魔だ」と思っているのに、子供には言い出しづらい現状

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