学習机をあえて買わないことで感じたこと。収納と勉強にいい効果
子ども専用の学習机は必要? 子どもが勉強するのにどんな机を用意すればいい? 正解はその家々で違うものです。ご自身も小学生のお子さんがいるというインテリアライター・遠藤舞衣さんに、提案してもらいました。
子どもの勉強スペース、どこにつくる?
入学・進級シーズンが近づくと、学習机について悩む親御さんも多いのではないでしょうか。現在、1年生の息子がいるわが家でも、子どもの勉強スペースをどうするか?が問題に。その解決策と現状を紹介します。
少し前まで、学習机を置いていなかったので、息子はダイニングテーブルで宿題や勉強をするのが日常。夕ご飯ができてからの「机を片付けなさい」「まだ終わってない」の攻防戦に、親子共々ストレスを感じていました。
また、ダイニングテーブルで宿題をやると、テレビが視界に入ってしまうため、宿題が思うように進まないのも悩みでした。
そこで、学習机を用意することに。求めた要素は、「収納力がある」「子どもが進んで片づけられる」「勉強に集中できる」「おしゃれ」の4つです。
あえて子どもの学習机を買わなかった理由
悩んだ末、購入したのは子ども用の学習机ではなく大人用デスクです。私の作業用デスクも欲しかったこともありますが、「大人と一緒に使うことで、子どもが大人の真似をして積極的に机に向かうのでは」と思ったからです。
結果、デスクで仕事をする私の横で、息子も勉強をするようになりました。
子どもの学習環境を整える4つのアイデア
机自体は、天板と脚があるだけのシンプルなものだったので、子どもにとっての使い勝手を考えながら、周辺を整えました。
アイデア1「収納力を上げる」
収納力を上げるために、天板の下にもう一枚板を入れ、引き出しをつくりました。机の上のこまごましたものをさっと片づけられます。
さらに、学習机の上に棚を設置することで収納場所を確保しています。
アイデア2「子どもが進んで片づけられる仕組み」
ランドセルや学習用品の収納場所と学習机は、近くにあったほうが子どもにとって片づけがラク。写真左の押入れがその収納場所なので、ランドセルから宿題を出すのと、宿題が終わったあとの翌日の準備がスムーズにできるようになりました。
さらに、学習机の足元に、セリアで購入したファイルボックスを設置。教科書類はここに入れています。斜めに置くことで教科書が探しやすくなり、教科書選びに迷うこともなくなりました。
アイデア3「子どもが勉強に集中できる仕掛け」
学習机をL字に使えるよう、壁に机と同じ高さの棚を取り付けています。作業スペースを広げることで、子どもの勉強中に私も一緒に作業ができるようになり、親子で集中しながら机に向かうことができます。
アイデア4「心地よいスペースにするための工夫」
デスクまわりには、お気に入りの小物や子どもの描いた絵を飾って、親子で学習机に向かいたくなるような工夫もしています。
専用のデスクコーナーをつくったことで、ダイニングで勉強していたときよりも、息子が集中して勉強するようになりました。気になるアイデアがあったらぜひ参考にしてみてください。