ペットと暮らす

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ペット用防災袋に必要なもの。「一緒に避難」を行政も推奨

ペット大国日本において、ペット同行避難は災害時の大きな課題のひとつとなっています。

もし、避難が必要な災害が起きたとき、飼い主はペットとどのように行動すれば良いのでしょうか。ペット食育協会ペット食育士で『愛犬のしつけ+15のトレーニング』の著者、マルヤマミエコさんにお話を聞きました。マルヤマさんは実際に、2019年に起きた台風19号では愛犬を連れての避難を経験したそうです。

災害が起きたらペットと一緒に避難しよう!

犬

あなたがペットの飼い主だったとして、災害が起きて避難が必要になった場合、ペットはどうしますか?
「連れて避難する」
「ペットを家に置いて避難し、しばらくしたら迎えに行く」
「避難所に犬や猫を連れて行くと迷惑になるので、ペットとともに家にとどまる」
大きく分けてこの3つが、考えられると思います。

阪神淡路大震災や東日本大震災では、家に置き去りにされた犬や猫が食べるものがなくて亡くなったり、野犬や野良猫になったりするケースが数多くありました。また、ペットを置いて避難したものの、ペットの様子が心配になって家に戻った飼い主が災害に巻き込まれるケースも…。

行政ではこれまでの災害を教訓に、災害が起きたときには飼育している犬や猫を家に置いていかずに一緒に避難する「ペット同行避難」を推奨しています。
とくに高齢の方は近隣の人に助けを求め、早めのペット同行避難を心掛けましょう。

犬と猫

Photo by Tran Mau Tri Tam on Unsplash

ペット同行避難や災害時の行動については、環境省「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」に詳しく書いてあります。また地域によっては、ペットの同行避難についてのマニュアルを作成しています。役所のホームページから見ることができるので、検索して一度読んでおきましょう。

ペット同行避難5つの備え

避難場所の案内

FineGraphicsさんによる写真/写真AC

日頃からの備えが、いざというときに効果を発揮します。ペット同行避難に必要なことを5つ挙げましたので、参考にしてください。

その1:ペット用防災袋の用意

災害時に持ち出すペットの防災袋には、フード5日分以上、療法食、水、食器、薬、鑑札、マイクロチップの番号、首輪、リード、洗濯ネット(猫の場合)、タオル、トイレ用品、ペット手帳、ペットの写真を入れておきましょう。

その2:避難所の把握

災害が起きてから焦らないためにも、避難所の場所とルートを確認しておきましょう。

その3:避難所以外の避難場所の確保

居住地域の役所に問い合わせて、避難所のペット同行避難が認められているか確認しておきましょう。ただし、実際に避難が始まってみたら、ペットNGに変更になっているケースもあります。念のため、避難所の他に安全な避難場所を確保しておいてください。

その4:避難訓練に参加する

地域によっては、ペット同行避難の避難訓練が実施されています。避難訓練には積極的に参加しましょう。

その5:ペット仲間との連携

避難所や災害時に対応してくれる動物病院の情報などを知るには、地元のペット仲間の情報網が役立ちます。災害時には連絡を取り合うことを、ペット仲間で相談しておきましょう。

避難に役立つトレーニングをしておく

犬

避難所にペット同行避難ができたとしても、必ず同じ部屋で過ごせるとは限りません。なかには、ペットのためのケージやキャリーバッグ(スリングはペットが逃げてしまう可能性があるので不向き)がないと、避難を断られる場合もあります。

避難場でのペットのストレス軽減のためにも日頃からクレートトレーニング(ハウスに入るトレーニング)をして、ペットにとって「安心できる心地良い場所」にしておくことが大切です。また、犬の場合は、「待て」「ついて」「おいで」「おすわり」などの指示に従うしつけをしておくと災害時に役立つので、トレーニングしておきましょう。

日本各地では、地震や水害などの災害が毎年のように起きています。いざというときにスムーズに行動できるように、ペットの同行避難について、家族で話し合っておきましょう。

【参考】
※ 環境省「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン

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