子育て・教育

秋山悠紀秋山悠紀

ゲーム規制条例案「ゲームは1日60分まで」は長い? 短い?

今年1月、香川県議会で素案が提出された「子どものスマートフォンやゲーム機の利用を平日の1日60分までに制限する条例」。センセーショナルな内容は広く注目され、さまざまな議論がメディア各所でなされました。

そんななか、株式会社Wizleapがこの条例案についての意識調査を実施。小学生以下の子どもがいる親の意識が浮き彫りになりました。

「条例で決めてもらうのは助かる」という声も

ゲーム機

タニホ / PIXTA(ピクスタ)

調査の回答者は、次のような1,178名。

まずは率直に、今回のゲームのプレイ時間を制限する条例についてどう思うかについて聞きました。「良いと思う」「どちらかと言えば良いと思う」を合わせた肯定派が49.8%、「良くないと思う」「どちらかと言えば良くないと思う」を合わせた否定派がその約半分となる25%となりました。「どちらとも言えない」も25%。

肯定派の具体的な声としては、「本来なら各家庭で教育すべき事柄だが、共働き世帯などでは育児に時間をかけていられないのが現状なので、条例で決めてもらえれば負担が減るから」という親の負担に関する見方がありました。

ゲーム

一方の否定派には、「条例にしてしまえば、親の言うことを聞かない子どもへも説明ができる。ただ条例にしてまでやることなのかと、思う部分もあります。各家庭で考えれば良いとも思います」「今はゲームも職業になっている時代なので」といった、複雑な思いや時代の流れを感じている声があがっていました。

ゲームプレイ時間についてルールを決めているのは約半数

時計

seregam / PIXTA(ピクスタ)

次に、子どものゲームのプレイ時間を制限すべきかどうかについて調査。47.2%と約半数の人が「制限すべき」と回答し、次いで「どちらかと言えば制限したほうが良い」は36.2%。8割以上の人がゲーム制限の必要性を感じているようです。

それでは今回の調査対象の家庭では、子どものゲームプレイに関して制限したりルールを設けたりしているのでしょうか。

「ルールを設けている」と答えたのは45.2%。そのほかにも「ルールはないが、やりすぎたら注意をしている」、「ルールをこれから設けるつもりだ」という回答がそれぞれ25.0%と15.0%となったことから、基本的に多くの家庭でルールは定められていることが分かりました。

単純な時間制限よりも大事なことは何か

スマホゲーム

gritsivfoto / PIXTA(ピクスタ)

最後に2番目の質問で「制限するべき」もしくは「どちらかと言えば制限したほうが良い」と回答した方に、実際に家庭で何時間のルールがあるのか聞きました。

調査の結果、12.7%が「30分」、約半数となる47.6%が「1時間」と、今回話題になった条例で定めていた「1日60分まで」と同じような基準となっています。一方で、「1.5時間」、「2時間」もそれぞれ10%以上、さらに「2.5時間以上」も4.2%だったことから、条例の「1日60分まで」という時間制限は、現在子どもに設けているルールより短くなる家庭も決して少なくないことが分かります。

また具体的なルールを設けていない「その他」という回答も意外に多く、8.4%に。深掘りしていくと、「平日は1時間、休日はとくに制限しない」「習い事など予定がない日に2時間。家族やお友達とやることを条件にしてます」「1日何時間というルールはないがその都度時間を約束して守るようにさせている」といった詳細が明らかになりました。

スマートフォンやゲームなどのデジタルデバイスが、物心ついたときから身近にある今の子どもたち。大人も毎日のようにネットやゲームに触れているなか、子どもにだけ「ゲームを止めなさい!」と教育することの説得力もなくなりつつあるともいえます。

また保育園や習い事、親の就労状況など、子どもたちのライフスタイルや各家庭環境が多様化しているなかで、単純な時間制限を設けることが果たしてネットやゲームの依存対策になるのかどうか…。今一度子どもがネットやゲームに触れるうえでのルール作りを家庭内で見直してみてはいかがでしょうか。

 

【参考】
ゲーム規制条例案に賛成が49.75%?子育て世代の親に子供のゲームのプレイ時間について聞いた結果を発表

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