(前回までのあらすじ)
8年前に購入した、都内築39年(昭和51年築)の中古戸建てをリノベしようと、奮闘する僕たち一家。
耐震工事で区からの助成金を活かしつつ、自分たちらしい我が家を目指していますが、問題が山積み状態。
金額の折り合いに難航する上に、金融機関のローン審査は、未だ「結果待ち」という綱渡り状態。
頼みの助成金も、計画年度替わりで「受けられそうにない」という話まで持ち上がってきて……。
着工日もまだ未定だけど、思い切って「仮住まい」に引越します!
※ 【アラフォーカメラマンがゆく!自宅リノベ奮闘記】今までのシリーズを見てみる
■ご近所への工事挨拶は「引っ越し前日」に行うべし
工務店と契約書をまだ交わしていませんでしたが、フライング気味に、いよいよ仮住まいに引っ越しです。
引っ越しの前日、スタイル工房の田邉さんとともに、ちょっとしたお茶菓子を持ってご近所へ挨拶まわり。
実はご近所さんへ「家の改修工事をする」ということを伝えたのは、このタイミングが初めてでした。
というのも、たとえ近隣関係が良好だと思っていても、あまり早くに工事のことを伝えると、騒音や車両の出入りなど、着工前から思わぬトラブルになる場合もあるからなのだそう。
「引っ越し前日まで、敢えて黙っているように」とのアドバイスを、スタイル工房の鈴木さんからアドバイスをもらっていたのです。
“前日“に行うことで、万が一ご近所さんから問合せや苦情が出たとしても、この後は工務店が対応してくれるという訳です。
■トラブルになりやすいポイントは、「騒音」「振動」そして「駐車場所」

一日の仕事を終えて車に荷物を積み込む職人さんたち。お茶を一杯飲みながら、ちょっと休憩中。
家の工事は、何ヶ月にもわたって日中に大きな騒音が出るわけですから、赤ちゃんや病気がちな方がいる近隣のご家庭にとっては、大きな負担を強いることになってしまいます。
現場監督の歌田さんに話を伺うと、騒音の他にも、マンションでは「振動」、戸建てでは「車の停める場所(多い日では3台ぐらいくることもあります)」が問題になりやすいそう。
確かに我が家の工事では、職人さんたちは毎朝車を近所の有料駐車場にまわしていました。
「でも実は、問合せや苦情をいただくかどうかは、そこのコミュニティでの人間関係によるところも大きいんですよね」とも教えてくれました。
工事完了後、またここに住むことを考えると、普段同様に工務店や職人さんたちと一緒になって、ご近所さんとは良好な関係を維持しておきたいですよね。
■「荷物多すぎ!」引越し業者に注意される……

家のどこに詰め込まれていたのか分からないほど荷物が出てきます
さて、いよいよ引越し当日です。
依頼をしたのはスタイル工房の案内してくれた提携先の会社。
もちろん、金額が安かったこともあるのですが、引越し会社の担当者さんが「スタイル工房で自宅リノベをした」と、チラッと聞いたこともポイントでした。
工務店と引越し業者の間で信頼関係ができていそうなエピソードですし、リノベ後の入居時に大事に荷物を運びこんでくれそうだと思ったからです。

荷物の積み上げ方がもはや芸術の域
元気のよいガテン系の若者が来るのかと思いきや、トラック2台に分乗してニコニコと現れたのは僕(44歳)と同年齢か、それ以上の3人組。
ちょっと意表を突かれましたが、仕事は「さすがベテラン」と思わせる手際の良さ。
5人家族となると、荷物の量が半端では無いのですが、息のあった連係プレイで、段ボールや家具をテトリスのようにきれいに組み合わせて積み込んでいきます。
あまりにも荷物が多く、トラックが1台追加になってしまいましたが、夕方前には仮住まい先への引っ越しはなんとか終了。
引越し屋さんから、「荷物が多すぎです! せっかくリノベーションするのだから、戻ってくるときまでに荷物を減らしてスッキリと入居しましょう!」と、至極真っ当な忠告を受けました。
やはりというべきか、リノベーション会社が紹介する引越し屋さんは、リノベのこともしっかり熟知していたのでした。