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シロアリ対策!じつはウッドデッキや庭の片付けが効果的だった

住まいの大敵といわれる「シロアリ」。とくに中古一戸建てを選ぶときは、シロアリがいるかどうかを念入りにチェックしたいものです。

では、シロアリはどんな場所にいるのでしょうか。また資産価値を下げないためにも、その発生を予防するにはどうしたらよいのでしょうか。不動産コンサルタントの眞鍋豊洋さんが、疑問に答えてくれました。

シロアリは木を使った日本の家が大好き

ヤマトシロアリ

23_frogger / PIXTA(ピクスタ) ※写真はイメージです

シロアリの種類は多く、20種類近くにもなるとか。日本の住宅を蝕むシロアリの中でもっともポピュラーなのは「ヤマトシロアリ」です。全国に広く分布し、数万匹単位で1つの群れを作っているそう。

シロアリの食べ物は「木」です。木のセルロースという成分が好物で、そこに含まれるブドウ糖がシロアリの栄養源となっています。

セルロースは木材だけでなく、畳や紙、衣類などにも含まれています。日本の住まいには、柱、天井、畳、襖など、セルロースを含む木材がたくさん使われています。ヤマトシロアリは巣に定住せず移動する性質を持つために、セルロースの宝庫である私たちの住まいを床下から天井まで移動しながら食い尽くそうとするのです。

シロアリは水のあるところが好き

雨漏り

kelly marken / PIXTA(ピクスタ)

シロアリ被害は、湿った場所で起こることが多いです。床下や結露した場所、雨漏りをした天井などに、シロアリの発生が多く見られます。シロアリの被害が多く見られるのは、おもに次の箇所です。

居室内

・和室
・リビング

水まわり

・風呂
・トイレ
・洗面
・台所

居室外

・屋根裏、天井裏
・玄関
・ベランダ
など

玄関框

pu- / PIXTA(ピクスタ)

シロアリが発生しやすい環境の条件としては、ほかにも「クロアリなどの外敵がいない」「木の破片や植物の根などの食べ物がある」などがありますが、何といっても「水がある」ことが、シロアリにとって一番の生育条件です。

シロアリにとって最適な環境とは、じめじめした湿気の多い場所。乾いた木を食べるシロアリもいますが、これは海外種で日本国内では非常に稀。神奈川県の沿岸部など、地域も限定されています。

意外!こんなところにもシロアリが

玄関

とち太郎 / PIXTA(ピクスタ)

シロアリというと、床下や天井など、室内または家の躯体のことを思い浮かべがちですが、屋外にも潜んでいます。たとえば
・ウッドデッキ
・植木
・庭の隅
・畑
などです。

とくに、枯れ葉が集まっている庭の隅や植木の根元は要注意。湿った枯れ葉、水分をたっぷり含んだ植物の根はシロアリにとってベストな湿度なのだとか。庭にシロアリがいれば、家を蝕むのも時間の問題です。

また、自宅の庭に遊具を出したままにしておく家庭もありますが、やはり湿気がたまりやすく、シロアリが生息しやすくなります。心当たりがある人は、すぐに片付けを。あわせて掃除もしっかり行いましょう。

大切なのは空気の流れをつくること

窓

Graphs / PIXTA(ピクスタ)

家の中や庭に湿気をためないようにするには「空気の流れをつくること」が重要になります。そのため、片付けをするのは非常に効果的。掃除ならば、業者を頼まなくてもできますし、何より家がスッキリするのは気持ちがよいものです。

シロアリは戸建住宅だけでなく、マンションにも被害を及ぼす可能性があります。シロアリは羽があっても飛べませんが、風で飛ばされ空中を舞うことがあり、低層階の場合はマンションでもシロアリがすみつく場合があります。戸建住宅に住んでいる人もマンションに住んでいる人も、シロアリの正しい知識を持ち、住まいをシロアリから守るために日頃からできることを実行しましょう。

眞鍋 豊洋

一級建築士、管理建築士、宅地建物取引士、不動産コンサルティングマスター、マンション管理士、管理業務主任者、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、損害保険募集人など、住まいに関する資格を多数保有し、多方面から問題解決を図るゼネラリスト。どの企業とも属さない第三者の立場で、購入者向けの建築・不動産コンサルティングを行うプロフェッショナル集団でコンサルタントとして様々な案件を担当し、現在は、住まい、家具、雇用の再生を目指す株式会社1Line(ワンライン)の代表取締役として活躍中。

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