玄関の鍵はカードキーがおすすめ!紛失しても変更の対応が可能で防犯性高し
玄関の鍵は防犯面でとても重要です。しかしタイプによっては紛失したり、入力間違いで入れなくなる難点もあり、どれにしようか悩みますよね。
今回はディンプルシリンダー、カードキー、暗証番号式の3種類の鍵を経験した日刊住まいライターが、実際のエピソードも交えそれぞれのメリットやデメリットをご紹介します。
ディンプルシリンダーは紛失すると鍵の交換が必要
ディンプルシリンダーは、キーにデコボコとしたくぼみがついている鍵。一昔前に多かった、キーがギザギザになっているディスクシリンダーやピンシリンダーなどと同じように、鍵穴に差し込んで施解錠するタイプの鍵です。
くぼみの構造が複雑なためにピッキングがとても難しく、防犯性が高いと言われています。
防犯性が高いとはいえ、鍵としての形状は同じなのでキーホルダーやキーケースなどを利用しながら持ち歩きには気を付けなければいけません。また、紛失時には鍵の交換が必要になってきますが、交換費用が決して安くないのも事実。
筆者は一人暮らしをしていた6年間ほどディンプルキーを使用していましたが、いつまで経っても鍵の扱いに慣れませんでした。
キーホルダー、キーケース、コインケースに収納などさまざまな方法を試しましたが、帰宅時にはバッグの中に手を入れてゴソゴソと探し、家を出る際にも紛失して探すという事態を何度も経験。
筆者の性格ももちろんありますが、こうした鍵の管理は向き不向きもあるような気がしています。これまで“鍵を探す”という行為に使った時間を考えると、自分にとって扱いやすく、失くしにくい鍵タイプにすることは快適な生活においてとて重要なことだと痛感します。
暗証番号式は鍵の持ち運び要らず。でも3度打ち間違えると大変!
次に引っ越した家では、鍵そのものが不要な暗証番号式でした。ドアノブについている番号ボタンに、事前に設定した4桁の数字を入力すれば鍵が開くという便利なシステムです。
ピッキングの心配もなく、また3回間違えると自動でロックがかかるため、防犯性にも優れています。
鍵の持ち運びが不要で紛失の心配もないので、ズボラな筆者にはとてもラクチンだった暗証番号式。
しかし、一度泥酔して帰宅した際に手元がふらついていたのか記憶が曖昧になってしまったのか、番号入力を3回間違えてしまったことがあります。そのとき、初めて自動ロックを経験!
ロックは1時間程度で解除され、解除後に再び正しい番号を入力すれば解錠できます。家の中に家族がいれば、内側から解錠してもらえば済む話ですが、当時は一人暮らしだったために、深夜ずっと外で待たなければならず大変な思いをしました。
カードキーはもしもの紛失時でも安心!設定を変更すれば大丈夫
現在、筆者が住んでいる戸建ての家は、住宅購入時からIC内蔵のカードキーが採用されていました。住宅契約時には4枚のカードがすでに用意され、もしも今後カード枚数を増やしたい場合には別途お金がかかることになっています。
ドアのセンサーにかざすだけで施解錠ができるカードキー。鍵穴のピッキングや複製の心配がないため、防犯性に優れています。
また、たとえばカードを紛失した場合でも玄関と残りのカードそれぞれの設定を変更すれば、紛失したカードは機能しなくなり、鍵が開くことはありません。
さらにキャッシュカードなどと一緒に財布に入れておけば、財布からいちいち取り出すことなく施解錠ができるので、交通系ICカードと同じような快適さがあります。
そのため、ディンプルキーを使っていたときのように帰宅時にバッグの中をガサガサ探す煩わしさもなくなりました。
メリットの多いカードキー。でもオートロック機能には要注意
このようにカードキーはメリットだらけのように思われるかもしれませんが、設定によっては大きなトラブルとなってしまうこともあります。それはオートロック機能。
筆者宅では以前、帰宅時の鍵の締め忘れを防止するために、一度解錠してドアを開けて家の中に入ったら自然と施錠されるオートロックの設定にしていました。荷物が多いときや子どもを連れているときには、非常に便利な設定でした。
しかし、一度だけ帰宅して解錠をした後、カードキーが入った財布や荷物を家の中に置いて自分と子どもが玄関の外にいる状態でオートロックがかかってしまったことがあります。便利なオートロック機能を設定していたが故に、冷や汗ものの大失敗をしてしまいました。
幸いなことにスマートフォンだけは持っていたので、子どもと一緒にそのまま電車に乗って夫の会社に行ってカードキーを受け取り、2時間後に家に入ることができました。
その後、オートロック機能の設定は解除することに。便利なカードキーも、機能をすべて導入するのではなく、環境やライフスタイルに合わせて使いやすいようにカスタマイズする必要性を感じました。
高い防犯性を求めることはもちろんのこと、外出時、帰宅時の行動パターンや家族構成などによって自分に合う鍵タイプを選ぶのが良いと思います。