快眠のために。「狭い寝室」を心地よくするインテリアのポイント
寝室が狭くて、寝具でいっぱいいっぱい…。そんなお部屋で毎日睡眠をとっている方も少なくないでしょう。
「狭い寝室を広く見せ、空間を有効に使うには、インテリアの色使いや配置がカギ」と話すのは、インテリアライター・遠藤舞衣さん。狭くても快適な寝室をつくれるコツを教えてもらいました。
5つのポイントを押さえて狭い寝室を広く見せる
6〜10畳程度の寝室では、ベッドや布団が2つ以上あると狭さを感じてしまうかもしれません。
寝室は家の中でもとくにリラックスして過ごしたい場所。寝具があったとしても、圧迫感を感じずのびのびしていたいですよね。
寝具や家具の選び方や、インテリア小物の使い方など、狭い寝室を有効に使うための5つの方法を紹介します。
コツ1. カラーを統一する
シーツや枕、カーテンなど、ファブリック製品のカラーを統一すると、部屋にまとまりが出てすっきり見せる効果があります。暖色系を選ぶと、より空間に広がりが感じられます。
また、寝室のカラーをそろえる場合に一点だけ差し色を加えると、そこに目線がひきつけられます。部屋の奥や天井など、広さを出したい方向にプラスすると効果的です。
コツ2. 多機能家具を使う
寝室に限らず、ワンルームなど狭い空間で活躍するのが多機能家具です。
ベッド周りにスマホの充電器や飲み物などを置いていないでしょうか。しまい場所がなく、出しっぱなしになっている掛け布団がありませんか。生活感あふれるもので散らかった寝室は、開放感を生みません。
引き出しのあるタイプのベッドや、テーブルにもなるようなベッドサイドチェストなど、収納力に優れた多機能家具は、狭い寝室にあふれるものをすっきりまとめてくれます。
コツ3. 家具は小さいものを選ぶ
多機能家具とは別の家具を置く場合、できるだけコンパクトなものを選ぶのも大切です。
たとえばベッドも、広く手足を伸ばしたいのであればシングル〜セミダブルが心地よいですが、「部屋を広く快適に使う」というのが条件になる場合、普通のシングルよりもコンパクトなセミシングルベッドを使う方法もあります。
コツ4. インテリア小物を効果的に配置する
狭い寝室に広さを生むためには、ものを置かないに越したことはありません。しかし殺風景すぎる部屋は無機質な冷たさが際立ち、リラックスからは遠のいてしまいがち。
小物を取り入れることで寝室にあたたかみが生まれると同時に、生活感を拭い去ってくれます。小物ではなく、グリーンやお花など植物も同等の効果が期待できるためおすすめです。
部屋のテイストに合わせつつ、壁棚やハンギングなどを利用してスペースを取らないよう、工夫して飾りましょう。
コツ5. 照明の効果をねらう
照明の効果も空間づくりには欠かせません。
部屋の主電気はもちろん、間接照明やキャンドルライトなどを使うことで部屋に広さが感じられます。部屋の差し色同様、天井、部屋の奥側などを照らして奥行きを出しましょう。
また、間接照明にはリラックス効果も期待できます。寝室をのびのびと広く使いリラックスして睡眠をとりたい、という方にもおすすめです。
スペースが小さくても快適に過ごせる寝室になるよう、空間づくりを工夫してみてください。