不動産

高幡和也高幡和也

土地探しで成功する人、失敗する人。柔軟性が明暗を分ける

haku / PIXTA(ピクスタ)

家を建てるには当然、そのための土地が必要になりますが、なかにはこの土地探しを失敗して「希望どおりの家が建てられない!」といったケースも少なくありません。

これまで30年以上に渡り、様ざまな不動産の取引を経験してきた筆者が、「土地探しで成功した人、失敗した人」の違いについて解説します。

土地探しで成功する人の特徴とは

理想の家づくりをするための土地探しに成功した人にはいくつかの特徴があります。では、どんな人が土地探しに成功しているのでしょうか?

建物のイメージや建物に求める優先順位が決まっている

理想の住まいをつくる為の土地探しは、漠然と「誰にとっても良い条件の土地」を探しても見つかりません。

以前、「うちは家族が多いので、部屋数がたくさん欲しい」というお客さまの土地探しをお手伝いしたことがあります。このときお客さまが土地に求めた優先順位の1位は、「建物(床面積)が○○平米以上建てられる土地」でした。

この様な要望をかなえるためには、その土地の広さはもちろん、建ぺい率や容積率(土地面積に対して建物を建てられる割合)を考慮した土地探しが重要になります。

もちろんその他の希望条件も考慮しながら土地探しを進めていくのですが、上記のように優先順位が決まっていると、条件を絞り込んだ土地探しができ、土地選びがとてもスムースに進みました。

大切なのは、自分がイメージしている建物に求める「優先順位」を決めて、それが実現できる土地を探すことなのです。

ブルーインパルス / PIXTA(ピクスタ)

予算の配分と資金計画が明確

希望に合った建物をつくる為には、土地と建物の予算配分をあらかじめ明確にしておくことが重要です。

具体的な間取りやデザインは後でじっくり検討できますので、まずは総予算を決め、次に自分が建てたい建物の価格を把握し、そこから土地にかける予算を決めると、気に入った土地が見つかったときに「購入してもいい土地かどうか」を素早く判断できます。

どんなに良い条件の土地を見つけても、自分の希望に合った建物が建たなければ意味がありません。

土地探しに成功している人たちは「予算の配分と資金計画が明確」な人たちでもあるのです。

土地探しで失敗する人の特徴

YsPhoto / PIXTA(ピクスタ)

土地探しで失敗する人にはいくつかの共通点があります。

土地探しの失敗とは、希望どおりの住まいがつくれないことだけではなく、いつまでたっても家を建てる「土地が見つからない」ことでもあります。

条件にこだわりすぎる

駅からの距離、接道状況、土地面積、地型(土地の形)など、土地探しにも建物同様に優先順位が必要ですが、あまり「こうじゃなきゃいけない!」という条件にこだわりすぎるのはお勧めしません。

筆者が過去に土地探しをお手伝いしたお客さまの中には、ほとんどの希望条件が満たされているのに、「土地面積が希望より数㎡足りない」、「日当たりは良いけど南道路じゃないから…」など、条件にこだわり過ぎるあまり、結果的には土地探しに6年以上かかってしまった方もいらっしゃいます。

土地探しが長期に及ぶと、土地相場、金利情勢、家族構成等も変化していきます。

土地の条件にこだわり、納得がいくまで土地探しをするのは大切なことですが、あまり条件に「こだわりすぎる」と逆に理想の住まいづくりが遠のいてしまうこともあるのです。

freeangle / PIXTA(ピクスタ)

住まいのイメージが決まっていない

自分が建てたい建物のイメージが定まっていないうちから土地探しを始めてもなかなか土地は見つかりません。

土地にはその地域ごとに都市計画の違いや法的な規制、条例などによって、様ざまな「特性」があります。

例えば、建てられる建物の高さ制限や、容積率の制限、防火基準(屋根や外壁の種類等)などもその土地ごと(地域ごと)に違います。

自分が建物に望む条件が決まっていないのに、先に土地を探しても自分に合った良い土地が見つかるはずがないのです。

土地探しのポイントは3つ

shimanto / PIXTA(ピクスタ)

土地探しを成功させるポイントは3つです。

・自分が建てたい家(予算も含め)のイメージを明確にすること
・建てたい家に合わせた土地探しをすることと
・土地選びの条件は臨機応変に変化させること

いま土地探しをしている人も、これから土地探しをしようと思っている人も、この3つのポイントを忘れずにぜひ土地探しを成功させてください。

  • B!