「高価買取される&案外値がつかない」ものは?遺品整理士に聞いた
大量のものにあふれてしまった実家。親が亡くなったあとに、
じつは整理の過程で、思わぬ収入を得ることも。
教えてくれるのは、生前整理や遺品整理などを手掛ける会社「
「いつか使うかもしれない」の「いつか」は来ない!

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多すぎる布団、多すぎる食器は「実家あるある」の定番。「いつか使うかもしれない」の「いつか」がくることはおそらくありません。本当に必要かよく考えながら一つひとつ見ていくと、食器などは3分の2程度が必要ないものだったりします。

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場所を取る大皿は、人を呼んでごちそうする時のために取ってあるのかもしれませんが、今はみんなで外食に行くことが多いですよね。布団の予備についても同じ。親戚はそうそう泊まりに来ません。
ただし、いらないからと次々に処分してしまうのは考えものです。思い出の品があるかもしれないし、価値観は人によって違います。持ち主が特別に思い入れのあるものは、はたから見て無価値でも、取っておいた方がいい場合もあります。
逆に考えてみると、自分の持ち物を他人が「これはどうせいらないでしょ」とどんどん捨ててしまったら、ちょっと嫌ですよね。まずは親の想いに寄り添うことが大事です。
高価買取が期待できるもの、案外値段がつかないもの

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「ココロセイリ」では、遺品を整理するだけでなく、仕分けをしたうえで価値のあるものは買い取りも行っています。そのため、スタッフは全員遺品整理士、遺品査定士の資格保有者です。
カメラや時計、オーディオなどは高価買い取りの場合も
貴金属や宝石、金券類など誰が見ても価値のあるものはもちろんですが、男性が趣味で収集するカメラや時計、オーディオなどは高価買い取りができることがありますので、大事に取っておくといいかもしれません。
逆に、購入するときは高かったのに案外高価にならないのはブランド物のバッグや洋服、着物などです。バッグや服は流行があるため、少し古いものや保存状態が悪いものは値がつきにくいのです。
着物の買い取り価格は低め

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着物はメンテナンスが大変なので、保存状態が良くないことが多く、著名な作家ものなどでなければ、買取価格は低めです。
家具は個人間でやり取りをする方が良いケースも

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家具も意外に高値がつきにくいもののひとつ。状態の良いデザイナーズ家具やヴィンテージ家具以外は、それほど高値はつきません。家具は個人の価値観に大きく左右されるため、店舗に一括で買い取ってもらうより、ものによっては個人間でやり取りをする方が良いケースも多くあります。
買取価格はあくまでも結果ですので、そこにこだわるのではなく、親の想いに寄り添いながら少しずつ片付けていくことが大切です。何から始めていいかわからない、という方はまずは洋服や贈答品など、手をつけやすいものから始めてみると良いでしょう。
教えてくれた人/ココロセイリ代表取締役・荻原悠史さん。