ダイニングテーブルのサイズ選び。60㎝以上の通り道を椅子の後ろに
毎日の食事だけでなく、子どもが宿題をしたり、友人とホームパーティーをしたり、さまざな用途に使われるダイニングテーブル。いったいどんなサイズが適切なのでしょうか。インテリアコーディネーターのタクミさんが教えてくれました。
椅子の後ろに最低60㎝の通り道を確保して

Mills / PIXTA(ピクスタ)
まずは、理想のサイズのダイニングテーブルがきちんと収まるか、事前に確認しておきましょう。インテリアショップだとそれほど大きく見えないのに、家に搬入してみると意外と大きく感じる、という失敗はよくあります。
家具を置くということは、それを使うために人が通るということです。ダイニングテーブルもしかり。椅子の後ろに通り道が必要です。最低でも60㎝、大人がストレスなく歩行できる80〜90㎝を確保できると、より使いやすいダイニングスペースになります。
スペースの確保が不十分だと椅子の後ろを通れなかったり、窮屈で使いにくい空間になってしまいます。また、同じサイズでもレイアウトによっては使いづらくなることも。こうしたことを考慮したうえで、ダイニングテーブルを選びましょう。
幅は4人なら140〜160㎝、6人なら180〜200㎝がベスト
では、ダイニングテーブルのサイズはどれくらいがベストなのでしょうか?
一般的に1人分に必要なスペースは幅60㎝、奥行80㎝程度とされていますが、これはあくまで最低限のスペース。幅120㎝のテーブルを4人で囲むのは窮屈に感じてしまうでしょう。
なぜなら、脚が天板より内側についているため椅子が収納できる寸法は天板の大きさよりも小さくなるからです。
例えば、直径7㎝の脚が左右に2本ついていた場合、120㎝−14㎝=106㎝。椅子を収納すると、1人あたり約50㎝。隣の人との距離がとても近くなります。
その状態で食事となると、肘がぶつかってしまい思うように身動きが取れません。4人ならば140〜160㎝、6人ならば180〜200㎝前後が食事のシーンでも使いやすいサイズ感になります。
「家具が置ける=快適に使える」ではないことを認識して
上記の内容をまとめると以下となります。
- 椅子の後ろの通り道は最低でも60㎝、できれば80〜90㎝を確保
- 着席時には、30~50㎝程度の奥行が必要
十分なスペースがないと遠回りしたり横向きで移動しなければならず、暮らしにくい家になってしまいます。着席した状態でもゆとりをもって移動できる通路幅を確保できるか、購入前に確認しましょう。
大型の家具を購入する際は「家具が置ける=快適に使える」ではないことを認識した方が良いでしょう。快適に暮らせるサイズをきちんと把握しして、ライフスタイルに合った家具を選んでください。